食べる 買う

9月9日は「重陽の節句」 とらやが長寿を願う2種類の菓子販売

秋らしい落ち着いた色合いに仕上げたというきんとん製の「菊の酒」

秋らしい落ち着いた色合いに仕上げたというきんとん製の「菊の酒」

  • 12

  •  

 赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4、TEL 03-3408-2331)が9月1日、「重陽(ちょうよう)の節句」にちなんだ商品の販売を始めた。

3日間限定で販売する桃山製の「重陽」

[広告]

 9月9日は「重陽」で五節句のうちの一つ。旧暦では菊が咲く季節であることから「菊の節句」とも呼ばれている。今回販売するきんとん製の「菊の酒」(486円)は、小倉あんの玉を練り切りで包み、そのまわりに網でこしてそぼろ状にした黒と紅のあんを付け、落ち着いた色合いに仕上げた秋らしい菓子。そぼろあんがつぶれないようにあん玉は手で持たず、台の上に置き箸でふんわりと付けて仕上げる。半分に切ると美しい断面が現れるという。

 9月7日には、3日間限定で「重陽」(584円)の販売も始める。重陽の節句は「栗節句」とも呼ばれ、この日に栗を食べる習慣があったことにちなんで製造する。同菓子は刻んだ栗の入った栗あんを包んだ桃山製で、栗は今年収穫された国産の新栗を使う。

 広報担当の奥野容子さんは「9月9日の『重陽の節句』については、現在ではあまりなじみがないかもしれないが、かつては五節句の一つとして重視されていた。邪気をはらい、長寿をもたらすとされる菊の花を観賞したり、菊花を浮かせた酒を飲んだりする風習に加え、収穫祭と重なる時季でもあることから、栗を食べる習慣もあった。実りの秋に感謝し、長寿を願って、この時季ならではのお菓子を楽しんでもらいたい」と話す。

 現在の営業時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は9時30分~)。毎月6日定休。各商品ともその日の準備数に達し次第終了。「重陽」は9月9日まで。「菊の酒」は9月15日まで。

赤坂経済新聞VOTE

今、赤坂にほしい施設は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース