「第7回 全音楽界による音楽会3･11チャリティコンサート」が3月9日、赤坂のサントリーホール（港区赤坂1）で開かれる。

（画像左から）林真理子さん、三枝成彰さん、鎧塚俊彦さんらが受け付けで義援金を呼び掛ける様子

　8年前に発生した東日本大震災の被災者支援を目的に、毎年開催しているコンサート。「公益社団法人3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構」と「一般社団法人チームスマイル」を通じ、東日本大震災で被災した子どもたちを支援する目的で開く。「震災孤児遺児が成長するその日まで」をキーワードに、震災で親を失った子どもたちの将来の夢をかなえる助けをする目的で活動を続けている。

　当日は、作曲家の三枝成彰さんや音楽評論家の湯川れい子さんらの呼び掛けにより、ジャンルを超えた音楽家や著名人たちが共演。出演者は無報酬で、全員から1万円以上の義援金を募る。第6回のコンサートには約1800人が来場し、集計時には2075万6,733円の寄付となったが、コンサート後もさらに義援金が集まり最終的には2093万8,733円の寄付を集めた。過去6回の合計金額は1億5390万円に達しているという。

　指揮者の大友直人さん、渡辺俊幸さん、歌手の大黒摩季さん、小林幸子さん、坂本冬美さん、氷川きよしさん、槇小奈帆さん、LE VELVETS、ソプラノの佐藤しのぶさん、小川里美さん、テノールのジョン・健・ヌッツォさん、樋口達哉さん、フルーティストの上野星矢さん、アコーディオニストのcobaさん、バイオリニストの服部百音さん、六本木男声合唱団ZIG-ZAGなど、さまざまなジャンルの音楽家や著名人たちが共演する。管弦楽は3.11チャリティコンサート有志オーケストラが担当する。司会は、露木茂さんと永井美奈子さんが務める。

　三枝成彰さんは「クラシックやポップスを問わず、音楽業界として自分たちのできることをできる範囲で継続していくことが大事だと思っている。サントリーホールをはじめ、多くの方々の協力で今回も実施できることに感謝している」と話す。

　開演は18時30分。全席指定。1万円以上の義援金を申し受ける。