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迎賓館赤坂離宮で「天皇陛下御在位三十年慶祝行事」 旧御料車の展示も

迎賓館赤坂離宮の正面玄関(提供=内閣府迎賓館)

迎賓館赤坂離宮の正面玄関(提供=内閣府迎賓館)

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 「天皇陛下御在位三十年慶祝行事 特別展」が2月28日、迎賓館赤坂離宮(港区元赤坂2)で始まる。

陛下が国賓と歓談した「彩鸞の間」

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 1909(明治42)年、徳川家の江戸中屋敷があった敷地の一部に東宮御所(皇太子の住居)として建設された同施設。1974(昭和49)年には、外国の元首や首相などの来賓を迎えるための建築物として整備改修された。以後、先進国首脳会議で利用されるなど日本の重要な国際会議の場だけでなく、天皇皇后両陛下が訪問するなど、外交活動の舞台として使われ、2009年には明治以降の建造物としては初となる国宝に指定されている。2016年4月から来賓客を迎えるのに支障のない範囲で一般公開を始めた。

 今回の特別展は、陛下御在位三十年慶祝行事の一環として開催される。期間中は通常の参観ルートの中でも、黒と白の市松模様の床に真紅のじゅうたんを敷いた「正面玄関ホール」、晩さん会が催される「花鳥の間」、陛下が国賓と歓談した「彩鸞の間」、中央階段を上がった2階「大ホール」、雨天時の歓迎式典や晩さん会の招待客に食前酒が供される「羽衣の間」に写真パネルやデジタルサイネージを使って今上天皇陛下の接遇時の様子を展示する。

 館長の別府充彦さんは「天皇陛下の御在位三十年をお祝いし、天皇陛下御在位三十年記念式典の開催日である2月24日は、前庭正面玄関前に両陛下が使われた旧御料車『ニッサンプリンス・ロイヤル』をこの日に限り特別に展示する。同日開催する庭園参観は無料で予約の必要もないので、この機会にぜひご覧いただければ」と話す。

 「写真のパネル展示等では、宮内庁が保管する過去の写真なども含め、天皇陛下や皇后陛下のお写真を本館内で実際に行事が行われた場所で展示を行う。平成という時代を迎賓館という歴史的な建物で振り返っていただきたい。休憩室では、陛下の御在位三十年の軌跡をまとめた特別映像も繰り返し放映するので、こちらもご覧いただければ」とも。

 参観時間は10時~17時。水曜休館。本館の参観料金は、大人=1,500円、大学生=1,000円、中高生=500円、小学生以下無料。和風別館+本館+庭園の参観料は、大人=2,000円、大学生=1,500円、中高生=700円。和風別館+庭園の参観料は、大人=1,500円、大学生=1,000円、中高生=500円。小学生以下は参観不可。庭園(前庭・主庭)の入場料は、大人=300円。大学生以下無料。身体障害者手帳等をお持ちの方は参観料金が免除される。4月30日まで。2月24日の本館および和風別館への入場は要事前申し込み。定員に達し次第終了。庭園は予約不要。参観無料。

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