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100年後の人気職業は? 人気のペットはなに? 

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 目隠しをした暗闇の中で初めて出会った人々と料理をともにする体験型イベント「クラヤミ食堂」。視覚以外の4感覚(聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を刺激することでイマジネーションが豊かに広がるとして、2007年秋のスタート以来、参加者が4000人を超えるなど人気を博しています。

 これまで、「クリスマス」や「夏休み」、「音を味わう」などをテーマに開催してきた同食堂の次回のテーマは「みらい」。そこで、事前にフェイスブックのファンページ上で「空想みらい会議」と題した100年後の未来に関する問いかけを掲載したところ、次のような声が集まりました。

Q1.100年後の人気職業No.1は?

 「宇宙警察」「タイムトラベラー」「宇宙はとバスガイド」「銀河政府の外交官」「お天気コントローラー」「サッカー地球代表」など、100年後の未来にありそうな30を超える職業からアンケートをとったところ、「宇宙警察 VS タイムトラベラー」のデッドヒートが繰り広げられ、わずかに「宇宙警察」が競り勝つという結果に。

 「JAXAは2030年に月面に基地を作る予定で居るらしいですが、2111年となれば基地どころか、住宅ができていてもおかしくない時代。月どころか、火星などへの連絡船も飛び始めているはず。けれど、人が進出するところ、悪い奴は居るわけで、金持ちの乗った宇宙遊覧船をスペースジャックしたり、月の裏側でこっそりイケナイ薬をやり取りする連中もあらわれるわけです。それを取り締まるのが宇宙警察」と、クラヤミ食堂支配人の山本ヤスさん。

――では、宇宙警察とはどんなイメージ?

 「悪い奴をみつけては颯爽と、白バイならぬ白シャトルで駆けつけ悪い奴らをレーザー銃を使って一網打尽。もちろん、宇宙のスピード違反を取り締まるミニパト軍団も健在です。こんな宇宙警察、確かに人気にならないわけはありません」(山本さん)


Q2.100年後の人気ペットNo.1は? 

 「猫型ロボット」「ミニパンダ」「部屋中を泳ぎ回る空中観賞魚」「会話ができる犬」「手乗りゾウ」など、未来にいそうな20の候補から選ばれたのは、なんと三分の一以上を「猫型ロボット」が占め、2位の「ミニパンダ」を2倍以上引き離すという結果に。

 猫といえば、古代ピラミッドの時代から私たち人間と一緒に暮らしてきた動物。2011年の今を考えても、その人気は犬と二分するほどの人気モノです。しかし、2111年になるとなぜこんなに猫に、しかも猫型ロボットの人気が高まるのかというと、それはずばり21世紀に起こる人口爆発にともなう住宅難、さらに独身化が原因だと山本さんは分析します。

 「21世紀、世界人口はどんどんと増加、とくに都市部の人口が爆発的に増加し深刻な住宅難が訪れ、1人当たりの部屋の広さは今よりさらに狭くなります。同時に、世界中の経済が発展し、みんな都会で働くようになるため晩婚化が進み、独り身の人が増加。都会で1人暮らしで働く方々が爆発する時代。東京砂漠が全世界に広がっちゃうような時代。寂しい21世紀の1人暮らしには、ペットは欠かせないのです」

――では、猫型ロボットとはどんなペットなのでしょう?

 「こんな都会の1人暮らし時代でも飼いやすいペットと言えば、それは猫なのです。鳴き声もうるさくない、散歩もさほどいりません。けれど、たまに引っかいたり、発情期が面倒なのも事実。そこで、2111年を迎える前には、発情しない、引っかかない、トイレもしないというものすごい都合の良い猫型ロボットが発明され、世界中の寂しき1人暮らしの方々の圧倒的支持を得て、広がると予想できます」(山本さん)

――そういえば、ドラえもんの誕生日は2112年9月3日。もしかしたら100年後には、本当にドラえもんのような猫型ロボットが存在しているのかもしれませんね。

 そうです。今年3月の大震災から半年が経ちましたが、そのあとに私たちに押し寄せた様々な困難に、みんな力を合わせて向かい合い、立ち向かってきました。けれど、その中で目の前の困難や不幸を見つめるあまり、未来への夢や希望を、私たちは失いかけていないでしょうか。5年後、10年後、そこにある未来は、確かに、決して簡単なものではないかもしれません。けれど未来は50年後、100年後へと続いていきます。クルマはもちろん空を飛び、パリまで片道3時間、宇宙へはエレベーターが伸び、月面には緑のオアシスが生い茂る――。

 驚きと、麗しの未来がいま予測できるだけでもたくさんあります。ちょっと先の困難ばかり見つめてしまう今だからこそ、すこしだけ一緒に、ずっと先の未来をのぞいてみたい。
「未来へのドキドキ」を取り戻すこと、そこから私たちの「未来」をもういちど始めてみたいと思いました。

 今回のクラヤミ食堂は、私がみなさんを100年後の2111年へとお連れし、その予想を超えた世界を観光しながら、すばらしい未来の美食をお届けします。もういちど私たちの「未来」を取り戻すクラヤミ食堂。10月1日(土)、2日(日)開催です。ぜひともおこしください。


【関連リンク】
クラヤミ食堂 みらいバージョン

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