「赤坂Bizタワー SHOPS&DINING」の公式Instagramと赤坂経済新聞が、赤坂の店や人に息づくあたたかさを紹介する共同企画「灯る赤坂 ~人のあたたかさが、そっと息づく街~」。
第4回は、2000(平成12)年にオープンした居酒屋「赤坂まるしげ」と、赤坂の飲食店を巡るはしご酒イベント「赤ベロ」を特集します。
「赤坂まるしげ」の店主・小久保茂紀さんに、店の成り立ちや料理へのこだわり、赤坂の街への思いを伺うとともに、飲食店同士のつながりから生まれた「赤ベロ『赤坂 yoi machi はしご酒』」の魅力を紹介します。

小久保茂紀さん

店内の様子
――まず、「赤坂まるしげ」の成り立ちについて教えてください。
小久保さん:2000(平成12)年にオープンした大衆居酒屋です。私は埼玉県蓮田市の出身で、中学生のころから料理に興味があり、高校1年生から大宮の居酒屋でアルバイトをしていました。高校生のころには、自分の店を持ちたいと考えていたんです。
調理学校を卒業後、神田や渋谷、西荻窪などの料理店で経験を積み、27歳で独立。赤坂にはもともと縁がなく、知人を通じて現在の物件と出合いました。当時は専門店や比較的価格の高い飲食店が多かったので、誰もが気軽に料理や酒を楽しめる大衆居酒屋を目指すことにしたんです。

カウンター内で調理する小久保さん
――「赤坂まるしげ」ならではの魅力や、料理へのこだわりを教えてください。
小久保さん:開店当初から魚料理を中心に提供しています。最初は神奈川・葉山の漁師さんから直接仕入れていましたが、次第に仕入れ先を全国各地に広げました。15年ほど前からは、茨城県産の希少な豚「梅山豚(メイシャントン)」も扱うようになりました。「お刺身の盛り合わせ」や、豚のほほ肉を使った「ほっぺ丸焼き」は長年の人気メニューです。
日本酒や焼酎も幅広くそろえています。開店当初から日本酒は約40種類、焼酎は約20種類を用意し、その後は特に焼酎が増えました。お客さまは赤坂で働く方やお住まいの方が中心ですが、最近はYouTubeを見て遠方から訪れる方も増えています。

開店当初から人気の刺し身
――これまで小久保さんは、赤坂の街とはどのように関わってきましたか?
小久保さん:開店当初は同世代の飲食店オーナーが少なく、地域になじめず苦労したこともありました。3年ほどたつと同世代の仲間が増え、仕事帰りに一緒に飲みに行くようになりました。
赤坂氷川神社の祭りに参加したのは、開店から7、8年ほどたったころです。行きつけのバーのオーナーに神輿の担ぎ手として誘われたのがきっかけでした。祭りを通して町会の方々とも知り合い、そのつながりが後の「赤ベロ」の運営にもつながりました。

今年5月に開催された「茜まつり」で乾杯の音頭を取る小久保さん
――小久保さんご自身にとって、赤坂はどんな街ですか? これからどんな街であってほしいですか?
小久保さん:一言で表すなら、「都心の村」のような街です。伝統や格式がある一方、新しい文化や外から来た人たちも受け入れる。地方から出てきて店を始めた人も多く、人同士のつながりが生まれる街だと思います。
私自身、若くして独立した時は苦労したので、これから赤坂で店を開く人たちを支えていきたいです。再開発で街の景色は変わりますが、赤坂は昔から飲食店が支えてきた街。私たちも街のことを自分事として考え、これからの赤坂を支えていきたいですね。
昨年開催時の様子
――「赤ベロ」は、どのように始まったイベントなのか教えてください。
小久保さん:前身は、東日本大震災後に始まった「赤坂食べないと飲まナイト」です。当時は節電などの影響で街が暗くなり、特に赤坂2丁目周辺は人通りが減っていました。このままでは街が衰退してしまうという危機感がありました。
そんな時、ホッピービバレッジさんから、ほかの地域で行われていた飲食イベントを赤坂でも開催したいという話をいただき、協力することになりました。最初は赤坂2丁目を中心に20店舗弱で始まりましたが、次第に参加店が増え、赤坂3丁目などにもエリアが広がっていきました。

昨年の「赤ベロ」で提供された料理とドリンク(デリカージュ)
――現在の「赤ベロ」になるまで、どのように変化してきましたか?
小久保さん:赤坂2丁目を中心に始まりましたが、今は赤坂7丁目周辺まで参加店が広がっています。名前も「赤坂食べないと飲まナイト」から「赤ベロ『赤坂 yoi machi はしご酒』」に変わり、現在は飲食店が中心となって、地元企業などの協賛を受けながら運営しています。
赤坂Bizタワー内の飲食店にも参加していただき、イベント終了後もチケットを利用できる「延長戦」での利用が増えたと感じています。商業施設には個人店にはない発信力があるので、今後も連携を深め、飲食店同士の交流を広げていきたいですね。

チケットを使って料理や酒を楽しむ参加者たち(「鶏と炭火 トリマラン赤坂」より)
――「赤ベロ」ならではの魅力と、イベントに込めている思いを教えてください。
小久保さん:一番の魅力は、1日でいろいろな飲食店を知ることができること。普段は気になっていても入る機会がない店を気軽に訪れ、料理や雰囲気を楽しめます。忘年会や接待などで利用したい店を見つけるきっかけにもなると思います。
飲食店側にとっても、店を知ってもらうだけでなく、横のつながりが生まれることが大きな魅力です。赤坂Bizタワー内の飲食店とも交流を深めながら、街全体を盛り上げていきたいです。ぜひ多くの店をはしごして、赤坂の魅力を感じていただければと思います。
――小久保さん、ありがとうございました!

今年5月に開催された「茜まつり」に出店した「赤坂まるしげ」のスタッフ
今回は、赤坂で26年間営業を続ける大衆居酒屋「赤坂まるしげ」と、街の飲食店が力を合わせて開催する「赤ベロ」をご紹介しました。皆さんは、どんな「あたたかさ」を感じましたか?
「赤ベロ」は、11月10日・11日に開催されます。当日は、赤坂のさまざまな飲食店が参加。普段はなかなか入る機会のない店を訪れたり、店の人との会話を楽しんだりしながら、赤坂の新たな魅力を発見してみてください。
「灯る赤坂」は、これからも街に息づく人のあたたかさをお届けしていきます。次回もぜひお楽しみに。
<店舗情報>
「赤坂まるしげ」
住所:港区赤坂2-14-8 山口建設ビル2階
電話番号:03-3224-1810
営業時間:月曜~木曜=17:00~翌2:00、金曜・祝前日=17:00~翌4:00
定休日:土曜・日曜・祝日
公式ホームページ:https://g281900.gorp.jp
<イベント情報>
「赤ベロ『赤坂 yoi machi はしご酒』」
開催日:2026年11月10日(火)・11日(水)
会場:赤坂エリアの参加飲食店(約40店舗)
料金:前売り券=4,500円、当日券=5,000円(5枚つづり)
公式サイト:https://akabello.com/
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/akabello_yoi_machi/