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今年も明治記念館で本屋大賞発表 大賞は宮下奈都さんの『羊と鋼の森』

大賞を受賞した宮下奈都さん

大賞を受賞した宮下奈都さん

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 明治記念館(港区元赤坂2)で4月12日、「2016年本屋大賞」の発表会が開催され、大賞受賞作に宮下奈都さんの『羊と鋼の森』(文藝春秋)が選ばれた。

大賞として10万円分の図書カードが贈られた宮下奈都さん

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 同賞は、「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」をキャッチコピーに、出版業界の活性化のため、年に一度全国の書店員の投票によって選出される文学賞。今年で13回目を迎え、昨年は上橋菜穂子さんの『鹿の王』が受賞した。

 今回大賞を受賞した宮下奈都さんは、1967年福井県生まれの小説家。2004年にデビュー作『静かな森』で文學界新人佳作賞に入選した。受賞作の『羊と鋼の森』は、ピアノの調律を通じて成長していく1人の青年が主人公の物語で、平凡な日常の中、登場人物の心理描写を丹念に描く。第154回直木賞候補作にも選ばれている。

 当日の発表会で宮下さんは、「大賞を受賞できるとは思ってもいなかったのでうれしい。最初受賞を聞いたときは自信が持てなかったが、今日ここにきたら自信を持つことができた。周りの人たちに支えられた」とコメントした。

 大賞以下の順位は、2位が住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』(双葉社)、3位が中脇初枝さんの『世界の果てのこどもたち』(講談社)となった。当日は翻訳小説部門も発表され、ガブリエルゼヴィンさん(小尾芙佐さん訳)の『書店主フィクリーのものがたり』(早川書房) が大賞を受賞した。

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