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赤坂の虎屋文庫で「大回顧展」 本社社屋建て替えに伴い開催

尾形光琳が中村内蔵助に贈った菓子「色木の実」

尾形光琳が中村内蔵助に贈った菓子「色木の実」

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 赤坂の老舗和菓子店「とらや」の菓子資料室「虎屋文庫」(港区赤坂4、TEL 03-3408-2402)が5月20日から、本社ビル2階の虎屋ギャラリーで「虎屋文庫のお菓子な展示77」を開催する。

源氏物語の世界を和菓子の「若紫」と「料紙」で表現

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 1973(昭和48)年、和菓子文化の伝承と創造の一端を担うことを目的に創設された同文庫。同年から本社ビルで展示会を行ってきたが、本社社屋の建て替えに伴い3年近く休館することから、今までに開催してきた全77回を振り返る品物や菓子を展示する大回顧展を開く。

 今回の特別企画展では、江戸中期の絵師・尾形光琳(こうりん)が支援者の一人である中村内蔵助(くらのすけ)に贈った菓子の「色木の実」と「友千鳥」を展示。源氏物語の世界を和菓子で表現した「若紫」と和紙をつなぎ合わせた料紙で物語の名場面を表現した「料紙と若紫」や、菓子研究科・吉田隆一氏所蔵の「井籠(せいろう)」など、過去に紹介した菓子・錦絵・版本・動画など約40点を展示する。毎週月曜には無料の展示説明も実施する。

 「ご覧いただいたお客さまにお菓子がおいしく見えるよう、可能な限り本物を展示するようにした」と広報担当の伊藤さん。期間中は、「第64回・福よ来い!占い・厄よけ・開運菓子展」で考案された紅白のういろう菓子、「招福袋」と「宝来袋」(以上486円)の限定販売も行う。

 「菓子1つをとっても、それぞれの地域、食文化により菓子の形状や材料などが違ってくる。なじみのある和菓子と比較しながら、和菓子に込められた思いや、魅力をお楽しみいただければ」とも。

 開催時間は10時~17時30分。入場無料。展示説明は毎週月曜および5月30日10時30分~、 6月6日は特別実施で13時30分~。限定菓子は、とらや赤坂本店・銀座店でのみ販売する。6月16日まで。

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