街開発プロジェクト「赤坂二・六丁目地区開発」が現在、赤坂エリアで進行している。
三菱地所(千代田区)とTBSホールディングスによる共同プロジェクト。2019(平成31)年1月にTBSホールディングスは「赤坂エンタテインメント・シティ構想」を発表し、三菱地所と共に「国際新赤坂ビル」の再開発を行うことなどを発表していた。
昨年11月15日、同プロジェクトは国家戦略特別区域計画における国家戦略都市計画建築物等整備事業として内閣総理大臣から認定を受けた。東京地下鉄(東京メトロ)の「えき・まち連携プロジェクト」の対象となるプロジェクトであり、東京メトロ「赤坂駅」と連携していくという。
構想では、赤坂駅を中心として、地下2階から地上にかけて合計約4900平方メートルの「駅とまちの境界を感じさせない」空間や広場を整備する。同駅5番出口・6番出口にはエレベーターやエスカレーターなどのバリアフリー動線などを整え、広場ではイベント開催を計画し、オープンカフェも設ける予定。空港リムジンバスや観光周遊バスを受け入れるバス乗降場も新たに設置する。
広場を挟んだ「東街区」には、地上41階、地下4階の高さ約230メートル、「西街区」には地上19階、地下3階の高さ約110メートルの建物を建設する。「東街区」にはさまざまな企業が交流を持てるようなスペースを設ける。「西街区」ではTBS赤坂ACTシアターや赤坂BLITZスタジオ(仮)などと連携し、劇場やホールの整備も行い、合計約1万1000平方メートルとなる「エンタテインメント・シティ」を作り上げる構想。
担当者は「駅・街を往来する利用者の回遊性・利便性の向上を図る。広場ではイベントを開催することで駅から街のにぎわいを感じられる環境整備を目指す。老朽化した地域冷暖房も再整備し、効率的な面的エネルギーネットワークを強化するほか、帰宅困難者を受け入れる一時滞在施設なども設ける予定」と話す。
工事期間は2022年~2028年(予定)。