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赤坂のとらやが2020年のカレンダー 絵柄に「ひな菓子」を採用

数量限定で販売する「とらやカレンダー2020」

数量限定で販売する「とらやカレンダー2020」

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 赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4)が10月1日、「とらやカレンダー2020」の販売を始めた。

同カレンダーのもとになった「ひな菓子の見本帳」

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 とらやが所蔵する「菓子見本帳」をもとに毎年製作している同カレンダー。菓子見本帳は、菓子の絵図と菓銘を記した帳面のような物で、現在の商品カタログに当たる。中には1695(元禄8)年に作られた物もあり、菓子の意匠を現在に伝える貴重な史料として保管されている。

 来年のカレンダーは題名、年代が不明ではあるが、虎屋14代店主・黒川光景の朱印があり、明治後期から昭和戦前期に作成されたと思われる、ひな菓子の見本帳を採用した。とらや広報担当の黒川さゆりさんは「ひな祭りは女子の健やかな成長を願う行事で、ひな菓子には良縁の願いがこめられている。こうした菓子は私たちの生活にも華やぎを添えてくれると思い、ひな菓子の見本帳を選定した」と話す。

 カレンダーの表紙には菱餅を採用。3月の絵柄は夫婦円満の象徴でもある「蛤(はまぐり)」の菓子を描いた。12月は結納などに縁起物として用意された台に載ったカツオ節を模した菓子を描く。いずれもひな段に飾る菓子のため小さく作られており、落雁(らくがん)や飴を用いた細工の細かい菓子が多いという。価格は税抜き1,000円。

 黒川さんは「華やかで愛らしい意匠のひな菓子は、見ているだけで幸せな気持ちにしてくれる。ぜひ容器や細部まで丁寧に描かれた絵図を、一年を通してお楽しみいただきたい」と話す。

 営業時間は8時30分~19時(土曜・日曜・祝日は9時30分~18時)。毎月6日定休(12月を除く)。数量限定。無くなり次第終了。

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