TBS放送センター(港区赤坂5)の低層階屋上でミツバチを通年飼育するプロジェクト「みつばちあ~赤坂Bee Townプロジェクト」が今月、9周年を迎えた。
TBSと赤坂エリアの企業や商店街、NPO、住民が協力してミツバチを育てる同プロジェクト。「みつばち」と「チア(元気にする)」の2語が掛け合わせてプロジェクト名が付けられた。
現在、TBS放送センター8階の低層屋上では、地元住民の協力のもと、およそ10万匹のミツバチを通年飼育している。ハチミツの年間採集量は約180キロに上り、港区内の小中学校の環境学習をはじめ、赤坂氷川神社祭や赤坂サカスの商業施設などで活用されている。昨年からは巣箱の前に、TBSの技術チームの協力のもと、ウェブカメラを設置。ライブ映像をTBSのウェブサイト上で配信している。
今月18日には巣箱見学会を実施した。遠心分離機によるハチミツ採集を行ったあと、赤坂産のハチミツで作られた和菓子などの試食会も行った。サントリーのハチミツ入り生ビールや、赤坂の老舗和菓子店「赤坂青野」が試作したハチミツようかん、洋菓子店「アラボンヌー」のマドレーヌ、和菓子店「赤坂松月」のハチミツゼリー、寿司店「有職」の茶巾寿司などが振る舞われた。
同プロジェクト実行委員会担当者は「改めて9年よく続いたなと思うと感慨深い。最初にプロジェクトの話を聞いたときは、赤坂でハチミツが採れるなんて信じられなかった。関係者のみなさまの努力のおかげでここまでこれたと思う。都会の真ん中で自然に触れることができる貴重な場所として、これからも活動を続けていきたい」と話す。