黒澤明監督がテーマの会席料理「永田町黒澤」、10周年で記念メニュー

黒澤明監督がテーマの「永田町 黒澤」が10周年記念特別メニューとして提供するステーキ会席「羅生門」のイメージ。

黒澤明監督がテーマの「永田町 黒澤」が10周年記念特別メニューとして提供するステーキ会席「羅生門」のイメージ。

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 黒澤明監督をテーマにした永田町の会席料理店「永田町 黒澤」(千代田区永田町2、TEL 03‐3580-9638)が今年12月で開店10周年を迎えることに先立ち、4月より10周年記念特別メニューの提供を始めた。経営は食文化総研(同)。

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 「世界中で愛された黒澤明監督の名を冠し、黒澤明監督の映画の感動を食で再現すること」をテーマに掲げる同店は、黒澤明監督が亡くなった年の翌年1999年に黒澤プロダクションの企画・監修の下でオープン。映画だけでなく食にも関心が強かった黒澤監督が好きだった肉料理とそばをメーンに提供。黒澤家の台所を切り盛りしていた黒澤監督の長女・黒澤和子さんのレシピと監修の踏まえ、黒澤家で実際に出されていた料理も用意する。

 店舗面積は事務所部分を合わせて170坪。客席数は135席。元々料亭だった築60年以上の建物を改修し、1~2階を飲食店、3階を事務所として使用。1階にはそばをメーンで提供するそば席31席を設け、会席料理は1~2階に設ける個室10部屋と4人掛けテーブル9卓を設けるメーンダイニングルームから成る座敷席で提供。畳の座敷などは料亭のころのものをそのまま使用する。

 内装には黒澤監督の映画美術スタッフが携わり、入り口は映画「赤ひげ」のワンシーンを、店内は映画「用心棒」に出てくる居酒屋を、それぞれイメージした内装に仕上げた。各個室には黒澤監督直筆の絵コンテを飾るほか、店内各所には映画のポスターや絵コンテ、黒澤監督の写真を展示。メーンダイニングルームには映画「影武者」で実際に使用した兜(かぶと)も展示する。2階の個室は天井を吹き抜けにし、スタジオさながらの空間にした。さらに、同店パンフレットはデザイナーの浅葉克己さんが手掛ける。

 料理はコースがメーンで、座敷席で提供する料理は黒澤監督をうならせたという鹿児島産の黒豚を使用したしゃぶしゃぶのコースをメーンで提供。黒豚のしゃぶしゃぶコース「夢」のほか、黒牛のしゃぶしゃぶコース「影武者」やせいろ蒸しのコース「七人の侍」を用意しており、各コースには黒澤監督の映画のタイトルを冠する。そばはそば打ち名人として知られる広島のそば店「翁達磨」の高橋邦弘さんの指導を受けた職人が、石臼で自家製粉したそばを使用しそばを提供する。ビジネスマンやエグゼクティブ層をターゲットに据える。

 10周年記念特別メニューとして提供するのは、岩手牛ステーキ会席「羅生門」(16,800円)と海鮮せいろ蒸し会席「酔いどれ天使」(16,800円)。これまで、メニューとしてステーキを扱っていなかったことから、新たにステーキの会席コースとして「羅生門」を考案。海鮮のせいろ蒸しはコースとして提供していたが、新たに会席のコースとして提供を始める。

 「黒澤監督の名前に甘えることなく料理にこだわり、リピーターなど利用者からの声を反映してきたことで10周年を迎えることができた。10周年を迎えられた感謝の気持ちを込め、特別メニューの提供を企画した。利用客の反応次第では10周年後も通常メニューとして加えたい」と同店広報担当者。

 営業時間は、平日=11時30分~15時(ランチ)、17時~23時(ディナー)、土曜・祝日=12時~22時。日曜定休。

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