とらやが和菓子絵カレンダー販売へ 江戸時代の「菓子見本帳」をもとに製作

文政7年の「菓子見本帳」をもとに作成した2017年カレンダー

文政7年の「菓子見本帳」をもとに作成した2017年カレンダー

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 赤坂の老舗和菓子店「とらや」の「とらや 東急プラザ赤坂店」(千代田区永田町2、TEL 03-6457-9784)が現在、「とらやカレンダー2017」を販売している。

1824(文政7)年に作成された菓子見本帳

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 とらやが所蔵する「菓子見本帳」をもとに毎年製作している同カレンダー。菓子見本帳は、菓子の絵図と菓銘を記した帳面のような物で、現在の商品カタログにあたる。中には1695(元禄8)年に作られた物もあり、菓子の意匠を現在に伝える貴重な史料として保管されている。

 来年のカレンダーには、1824(文政7)年に作成された菓子見本帳を採用し、月ごとにさまざまな色や形の絵図を紹介。1月の絵柄「花の香(はなのか)」には、一輪の梅の花をかたどった赤いようかん製の菓子を描く。10月の「色木の実(いろこのみ)」は、絵師・尾形光琳が1710(宝永7)年に後援者の中村内蔵助(くらのすけ)に贈った、秋の野山を彩る木の葉と実をかたどった菓子の絵図を採用する。カレンダーには各絵図の詳細を記した解説書も封入する。

 価格は1,080円。広報担当の小泉芙美恵さんは「各月の絵と解説とあわせてご覧いただき、モチーフとなっている風物や情景にも思いをはせながら、お楽しみいただければ」と話す。

 営業時間は10時~19時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。東急プラザ赤坂店、東京ミッドタウン店、元赤坂一丁目店、銀座店、帝国ホテル店などの直営店で取り扱うほか、一部の百貨店でも取り扱う。無くなり次第終了。

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