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【エリア特集】2009-05-20

赤坂に個性的な8店舗が集う、歌って飲める横丁街
複合飲食エンターテイメント施設「赤坂小路」全ガイド(後編)

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 お座敷バーやボーイズバーなど個性的な飲食店がひしめき合う「赤坂小路」の全8店を一挙紹介。

角打店からボーイズバーまで見所紹介

まずは「駆けつけ一杯」-角打ちスタイルの市川酒店

 施設に入ってまず目に入るのが、フード・バリューが展開する角打ちスタイルの「市川酒店」。昔ながらの酒店のレジカウンターで立ち飲む角打ちスタイルを再現。思わず「親父、とりあえず一杯!」と叫びたくなるような景気づけの店として展開。オーナーのフード・バリューが展開していることや、「街」の入り口に位置していることから、「赤坂小路」の案内役・コンシェルジュとしての役割を担う。

 店舗外観、内装はともに昭和30年代をイメージしてデザインしており、ビールケースを利用した机や昭和を感じさせるポスターが並ぶ。立ち飲み店として展開することで、すぐに他の店舗に足を運びやすくするとともに、出入りの激しい立ち飲み店にすることで、施設全体の活気の良さを表し「街の顔」としての役割を担う。また、最初の一軒としてだけではなく、店と店を「ハシゴ」する合間に立ち寄る休憩所、各出店者が集まる空間として提供する。

 アルコールも酒店ならではのビール、日本酒、焼酎など景気づけに飲めるメニューを提供。盛り上げ役のテキーラのショットも常備する。フードは「もろきゅう」や「くし焼き」など角打ちに合わせたメニューをそろえた。店内では、市販の袋詰めの「笹かまぼこ」「柿ピーナッツ」「ウコンパウダー」なども販売しており、昭和の酒店のイメージや気軽さを演出する。

目の前で浜焼きを提供-浜焼き屋台「絡○(からまる)」

 食事をメーンで提供する店舗の一つが浜焼き屋台の「絡○(からまる)」。「恵比寿横丁」の仕掛け人・浜倉さんが出店する店舗で、セントラルキッチンではなく独自に料理を調理し提供。「恵比寿横丁」に出店する「魚○」「銀○」「葵」の3店舗のメニューをそろえる店舗として展開する。

 「恵比寿横丁」の店舗と同様に、浜焼き屋台のイメージで統一された店内のカウンターには水槽を設け、生きた状態の魚介類をディスプレーし、その場で調理する。毛ガ二や岩ガキなど旬の食材を使用した浜焼き料理がウリ。メニューにないものでも、食材次第で要望に合わせて対応する。アルコールはオリジナルの「ジンジャーハイボール」のほか、漢方やさまざまなリキュールを混ぜた幻の「ホイスハイボール」などを用意する。

 「赤坂には、カウンターで見知らぬ人同士が肩を並べ飲食を楽しむような店があまりない。赤坂にそうした店を出して街を盛り上げていきたい」と同店。恵比寿横丁で成功したノウハウや経験を生かし、赤坂にも飲み屋文化を浸透させていきたいと意気込む。

「うぶ」な素人が変わり種の店を運営-イギリス風の路地裏パブ「UBU」

 「絡○」のほかに、独自に調理して料理を提供するのが、スタジオナガレが出店するイギリス風の路地裏パブ「UBU」。スタジオナガレが渋谷に出店する予定の同じ店名の飲食店のテストマーケティングを目的に、渋谷店に先駆けて「赤坂小路」に出店。変り種のワインを提供するパブとして展開する。

 店名の「UBU」は素人を意味する「初心(うぶ)」に由来。その名のとおり「うぶ」な店員がカウンターに立ち料理やアルコールを提供、接客もこなす。店員の名刺にも「UBU100%」「UBU13%」など「うぶさ加減」を表示し、素人感を「ウリ」にする。入社1週間目にしてカウンターに立った森田達也さんは「接客している最中は無我夢中。普段の自分とは違いこんなにも積極的になれるのかと自分自身でもびっくりした」と初めてカウンターに立った感想を話す。

 料理は変わり種の肉を使用した料理が自慢。「UBUバーベキュー串」などのバーベキュー料理をメーンにそろえる。アルコールも変わり種のワインのほか高級なワインをグラスで提供する。

雑誌とコラボ!? 有名人がカウンターに立つ「Smiler’s Bar」

 施設の最も奥に店を構える「Smiler’s Bar」はフリーペーパー「SMILER」とのコラボレーションとして出店するバー。「ロックをこよなく愛する」不動産事業を展開するぶけなび(新宿区)の勝山泰樹社長がオーナーを務め、日替わりで豪華ゲストがバーテンとしてカウンターに立つバーとして展開する。

 「SMILER」は飲食業界向けのフリーペーパーで、今年2月に創刊。飲食店と飲食従業員を切り口に誌名でも使用されている「SMILE=笑顔」がコンセプト。同誌の連載である「Bro. TOMの妄想レストラン」でBro. TOMさんとスタジオナガレの横井さん、フードスタジアム佐藤編集長、勝山さんらが「あったらいいなこんな店」をテーマに対談し、実際にオープンさせるという連動企画でオープンした

 アラフォー世代を対象にしており、1970年代を意識したデザイン。若者もあこがれるようなアラフォー世代が集まる大人の社交場として展開。フードはイタリアンが中心で、アルコールはイタリアワインやカクテル、ウイスキーを提供。 「バーは酒場の原点。そこに立ち返りたい思いでBro. TOMさんと意気投合し同店をオープンした。ウイスキー文化や酒場の文化を復活させたい」と勝山社長。

個性派美人女将がおもてなし-お座敷バー「kiku」

 お座敷バーとして展開するのが京風スナック「kiku」。スタジオナガレから独立し、南麻布にみそ汁バー「1CHIDO°」を出店する八重一雄さんが展開する2店舗目の店舗。着物を着た京都出身の美人女将・西田優花さんがおもてなしする。

 店内は茶室風の造りで、入り口はわざと身をかがめないと入れない入り口にし、通りかかる人の気を引く。京都の遊郭をイメージしており、西田さんの着る着物もあでやかに。メニューは「銀ダラの照り焼き」「本マグロのお造り」「千枚漬け」などの和食を中心に提供。アルコールは兵庫の西山酒造の焼酎を提供する。

 同店は西田さん1人で切り盛りしており、本場仕込みの京都弁でお客さんを接待する。西田さんは高校卒業後、自立することを目的に上京。歌舞伎町のスナックや銀座の高級クラブでホステスを経て、飲食店の運営・経営を学ぶためにスタジオナガレに入社。みそ汁バー「 1CHIDO° 」の立ち上げなどに携わってきた。銀座などでの経験を生かし、トークに花を咲かせ訪問客を盛り上げる。

沖縄仕込みの「うちな~タイム」を満喫-泡盛バー「やさぐれ琉球パンダ」

 沖縄の泡盛や沖縄料理を提供するのが泡盛バー「やさぐれ琉球パンダ」。俳優業もしているという弱冠28歳で沖縄県出身の仲村靖秀さんが出店する。東京など本土の飲食店にはないような、友だちのような感覚で利用客と接する沖縄感覚のバーとして展開。沖縄のゆるい時間感覚である「うちな~タイム」を満喫できる空間を提供し、沖縄の文化を発信する。

 店内は沖縄に実際にあるようなバーをイメージ。カウンターやいすも、木がむき出しの手作りのものを使用し、自然な印象を演出。沖縄の海を象徴するかのようなエメラルドグリーンを基調にした。料理も沖縄名物のラフテーをカツにした独自の「ラフテーカツ」や「ゴーヤチャンプルー」、「タコライス」など沖縄料理を提供。アルコールも独自に厳選した泡盛をそろえる。

 9年前に沖縄から上京した仲村さんは、俳優として活動。2年前に飲食店でバイトを始めたことがきっかけとなり、飲食店を出店し沖縄の文化を発信したいと思うようになった。今回、「赤坂小路」の話を聞きつけ出店を決めた。もともと俳優業も映像作品を作り沖縄の文化を発信することを目的に始めており、現在は映像に関する勉強もしているという。「ゆくゆくは店内で沖縄をPRする映像を放映するシネマバーを出店したい」と仲村さん。

伝説のバーが復活!? バブル期を思わせるハチハニーバー「BELAMI」

 ミラーボールが店内に輝き、バブル期を思わせるようなゴージャスな店舗として営業するハチハニーバー「BELAMI(べらみ)」。「恵比寿横丁」でお好み焼き店「うめ月」を出店する若手経営者の梅月智さんが出店する。梅月さんは14年間飲食事業に携わっており、6年前に大阪から上京し、「恵比寿横丁」に初出店し、早くも「赤坂小路」に2店舗を出店した。

 同店はアルコールとして「ハチぶどう酒」をメーンで提供するのが特徴。「ハチぶどう酒」とは日本で初めて作られたワインで、現在浅草に店舗を構える神谷バーの創業者が発案したワイン。ワインにハチミツを混ぜた甘いワインで、日本人好みの甘口の味から昭和30年代に流行した。同店ではその「ハチぶどう酒」の赤ワインと白ワインをメーンで提供する。

 店名になっている「BELAMI」は、京都で有名であったナイトクラブ「ベラミ」に由来。そのナイトクラブのイメージに合わせて、ゴージャスな内装にする。「スタンディングスペースやテーブル席もあるので、いろいろな使い方ができる。食前酒なども用意しているので、早い時間帯から遅い時間帯まで使い分けできる店舗として展開していきたい」と梅月さん。

赤坂に人気ボーイズバーが出店-「KNIGHT CLUB」

 「赤坂小路」から赤坂に新たな文化を発信しようとしているのが、新宿2丁目で人気を集めるボーイズバーが出店する「KNIGHT CLUB」。新宿店でチーママを務めていた癒依斗(ゆいと)さんが赤坂店のママを務め、「オカマスナック」として展開する。2人以上の「オカマ」や「ゲイ」が常勤し、利用客を出迎える。

 新宿店は、店名にもなっている「KNIGHT=騎士」のイメージに合わせ、「オカマ」や「ゲイ」がスーツに身を包み、店内も黒を基調にしたシックなイメージで展開するが、赤坂店は白・青・赤のストライブ柄の内装で、キャッチーな雰囲気を演出。女装したスタッフ1人が必ず店にいる状態にし、ボーイズバーであることを全面的に押し出す。「赤坂店はギャグ路線の騒ぐ系でやっていきたい。スタッフもギャグのさえる子を中心にそろえた」と癒依斗さん。

 赤坂にはボーイズバーという文化が浸透していないことに目をつけ出店した。気軽に入れる店舗として展開することで「オカマ文化」を理解してもらうことを目的としている。「ぶっちゃけトークとかも全然有り。クエスチョンはすべて解決して帰ってほしい。ステージもあるので定期的にイベントも企画する」と癒依斗さん。

「締め」を飾る各店舗オリジナルの「自慢の締め汁」

 「赤坂小路」は他の横丁プロジェクトとは異なり、全体のコンセプトに各店舗を合わせるかたちで運営。それを象徴するのが締めを飾る各店舗オリジナルの「締め汁」。市川酒店を除く7店舗がそれぞれの店らしい「スープ」を提供する。

 浜焼き屋台の「絡○」はあおさ海苔をふんだんに使用した「いそ汁」、イギリス風パブの「UBU」はキャンベルのトマトソースを使用した「キャンベルスープ」、ワインバー「Smiler’s Bar」は特製の「テールスープ」、お座敷バー「kiku」は鶏がらスープを使用した「鳥のつくねのスープ」、泡盛バーの「やさぐれ琉球パンダ」は沖縄名物の「ソーキそば」の汁をスープにした「ソーキスープ」、ハチハニーバーの「BELAMI」は具沢山の「豚汁」、ボーイズバー「KNIGHT CLUB」は「けんちん汁」をそれぞれ提供。赤坂小路が贈る楽しいひと時の最後にこれらの「締め汁」が華を添える。

赤坂小路概要

赤坂小路
営業時間=18時~翌5時(一部店舗により異なる)
電話番号=03-5114-5500

市川酒店
電話番号=03-5144-5500

絡○
電話番号=03-6277-8257

UBU
電話番号=03-6277-8237

Smiler’s Bar
電話番号=03-6277-8426

kiku
電話番号=03-6277-8384

やさぐれ琉球パンダ
電話番号=03-6277-8162

BELAMI
電話番号=03-6277-8414

KNIGHT CLUB
電話番号=03-6277-8745

恵比寿横丁 www.ebisu-yokocho.com/

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