「国立劇場伝統芸能伝承者養成所」(千代田区隼町、TEL 03-3265-7105)が7月25日・26日、伝統芸能体験教室「やってみる 歌舞伎」を開催する。
初開催となる同教室。小学校5年生から18歳までを対象に伝統芸能に触れる機会を提供するために企画したもの。募集人数は各日とも約15人で、両日とも同じプログラムを実施。応募が募集人数を上回る際は抽選になる。当日は保護者の同伴が可能だという。
同養成所は、伝統芸能を長期的な視点に立って保存振興し、伝承者を安定的に確保するため、伝統芸能伝承者の養成事業に取り組んでいる組織。
国立劇場調査養成部養成課事業係の三吉洋平さんは「『伝統芸能体験教室』は今年、養成所が始める新しい試みで、初回として歌舞伎俳優の体験コースを行う。伝統芸能に触れたことがないお子さんが多い中、日本にはこのような文化があるということを知ってもらうために企画した。短い時間ではあるが、伝統芸能の楽しさを感じていただきたい」と話す。
当日は2つのプログラムを実施。「やってみる 歌舞伎の演技」では、歌舞伎ならではの言葉遣いや体の動き、演技の約束を一から丁寧に教えるという。「やってみる 歌舞伎の立ちまわり」は、歌舞伎の華とされる立ち回りのアクションや、かっこいい演技の秘訣(ひけつ)を教える。講師は歌舞伎役者の中村時蔵さんと尾上松太郎さんが担当する。
三吉さんは「今回の体験教室の会場は国立劇場内の『大稽古場』で、普段は歌舞伎や日本舞踊などの稽古に利用されている。現在の劇場は10月末で閉場となるため、劇場の内部を見ていただく貴重な機会になる」と話す。
参加無料。要事前申し込み。応募は7月13日まで。