企画展「ようこそ!お菓子の国へー日本とフランス 甘い物語ー」が9月26日、赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4)の「虎屋 赤坂ギャラリー」で始まった。
「とらや パリ店」開店40周年を記念して開催する同展。1980(昭和55)年10月にパリに出店した「とらや」と、1998(平成10)年9月に日本に出店した「ピエール・エルメ・パリ」が、「とらや パリ店」の開店40周年を記念してコラボレーションし、「日仏の菓子くらべ」をテーマに、和菓子とフランス菓子の魅力や文化的背景などを紹介する。
会場には、紀元前から現代までの両国における菓子文化の発展の歴史が分かる全長3メートルの菓子年表を壁面に設置。政治や歴史的な出来事と菓子との意外な関わりなどを紹介する。暮らしの中で親しまれている身近な菓子を紹介するコーナーでは、暮らしに根付いた年中行事や季節にちなんだ菓子を紹介。フランスの行事菓子「ガレット・デ・ロワ」のかわいらしい陶器製の人形「フェーブ」も展示する。
ほかにも、和菓子とフランス菓子の魅力を、五感を切り口に分析し菓子の魅力から両国の文化の違いが楽しめるコーナーや、とらや独自の大きな瀬戸型やピエール・エルメさんが実際に使っていた道具なども展示する。
同展展示担当の小谷由香里さんは「菓子を通して両国の歴史や文化を垣間見ることができる『食欲と文化の秋』にぴったりの展示になっている。両ブランドの職人の製菓風景とインタビューを収めた約20分のムービーは、力の入ったものになった。じっくりとご覧いただきたいので、ぜひ時間に余裕をもって来場してほしい」と話す。
「展示をご覧いただいた後は、和菓子とフランス菓子を楽しみたくなると思うので、3階の『虎屋菓寮』で和菓子をお召し上がりいただき、お帰りの際には2階の売り場でピエール・エルメ・パリとのコラボレーション菓子をお土産に、ぜひご自宅でもお菓子を楽しんでほしい」とも。
開催時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は9時30分~18時)。入場無料。売店の営業時間は開催時間と同じ。虎屋菓寮の営業時間は11時~18時30分(土曜・日曜・祝日は17時30まで)。休館日と定休日は12月を除く毎月6日。2021年4月11日まで。