赤坂の元アイドルの女性バーテンダーが日本一に 母の日カクテルで

純白の衣装に身を包んだ小栗絵里加さん

純白の衣装に身を包んだ小栗絵里加さん

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 赤坂のバー「Algernon Sinfonia(アルジャーノン シンフォニア)」(港区赤坂3、TEL 03-3586-0535)のメーンバーテンダー兼マネジャーを務める小栗絵里加さんが5月14日、「第5回 なでしこカップ」で優勝した。

小栗さんが考案したカクテル「マザーズ・ブロッサム」

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 「東京 インターナショナル バーショー + ウイスキー エキスポ ジャパン 2017 ~バー サミット~」内で行われた「なでしこカップ」は、女性バーテンダー日本一を決める競技会。書類審査を通過した日本全国の女性バーテンダーが、オリジナルのカクテルをプレゼンテーションを交えて作り、その腕を競い合った。

 同競技会で優勝した小栗さんは、以前は秋葉原の「AKB48カフェ&ショップ」などで働きながら活動をしていた元アイドル。芸能界引退を機にバーテンダーの道を志し、複数のバーで約10年間バーテンダーとしてのキャリアを積んで独立した。酒だけでなく、クラシック音楽や葉巻についても造詣が深い。

 大会当日が「母の日」だったことから、小栗さんは「お母さんと乾杯したい一杯」をテーマにしたカクテル「マザーズ・ブロッサム」を発表。一輪のカーネショーンをイメージした同カクテルは、カーネーションが17世紀にオランダから日本へ輸入されたことから、ベースのジンにはオランダ産の「ボビーズ」を使った。ほか、「おもいやり」の花言葉をもつエルダーフラワーのリキュール、小栗さんの故郷・北海道産ハスカップのシロップ、香りに滋養強壮やリラックス効果のあるというバニラビターズなどを使用。カクテルグラスの淵にはパプリカで作ったカーネーションの花を添えた。

 プレゼンテーションは英語と日本語で実施。小栗さんは「英語は通訳の仕事をしていた母に教えてもらった。いくつになっても母には頭が上がらない」と話す。優勝が決まった瞬間には思わず涙がこぼれた。

 「営業後に朝までカクテル作りの練習をしていた。当日は緊張したが、応援に来てくださった常連さんの顔が見えて安心したことを覚えている。母とお客さま、みんなで作り上げたカクテルだからこそ優勝できた」と小栗さん。「優勝商品でいただいた旅行券で、母を旅行に連れていきたい」とも。

 同カクテルは、同店で注文することができる。営業時間は月~木・土曜=17時30分~24時、金曜・祝前日=17時30分~翌2時。定休日は日曜、祝日。

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