赤坂で「カナダの先住民アート展」-高円宮殿下のコレクションを展示

高円宮記念ギャラリーに展示される「アザラシ」をモチーフにしたイヌイットの彫刻。

高円宮記念ギャラリーに展示される「アザラシ」をモチーフにしたイヌイットの彫刻。

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 カナダ大使館(港区赤坂7、TEL 03-5412-6305)は4月23日より、日加修好80周年を記念して同大使館内の高円宮記念ギャラリーでカナダの先住民の彫刻などを集めた「カナダの先住民アート展」を開催する。

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 同展で展示されるカナダの先住民のアート作品は高円宮殿下と妃殿下が所蔵する作品。故高円宮殿下は1978年にカナダ・オンタリオ州のクイーンズ大学に3年間留学されており、留学後も何度かカナダをご訪問されている。両殿下はカナダの先住民であるイヌイットアートの収集家としても知られており、カナダの北極圏にも2度訪れ、実際にイヌイットの彫刻家や版画家に会われているという。同ギャラリーもそうした日本とカナダの架け橋となった殿下の功績を称え2003年4月に「高円宮記念ギャラリー」と名付けられた。

 両殿下の所蔵作品を展示するのは今回で2回目。コレクションの中から約35点のカナダ先住民族のアートや工芸作品を展示。2002年8月にカナダ大使館に展示を目的として貸与された「アザラシ」をモチーフにしたイヌイットの彫刻など、イヌイットのアートをメーンにファースト・ネーションズ(先住民族インディアン)のマスクやコートなども展示する。

 イヌイットは、モチーフにする北極圏の動物や狩猟をユーモラスに表現した彫刻を制作することで知られており、ファースト・ネーションズは彼らにとって守護霊のような存在であるオオカミ、ワシ、クマ、カエルといった動物を主題にした作品が多いのが特徴。

 「同展ではさまざまな形をした動物と出会い、カナダの先住民の世界観を垣間見ることができる。イヌイットやファースト・ネーションズの作品を通して、カナダの特徴である多様性の文化を知ってもらいたい」と同大使館広報担当者。

 開催時間は、平日=9時~17時30分、水曜=9時~20時。土曜・日曜・5月4日は休館。入場無料。6月17日まで。

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