赤坂に搬送システムの納骨堂-「墓参り離れ」解消をめざす

はせがわ赤坂営業所所長の浅田雄一さん

はせがわ赤坂営業所所長の浅田雄一さん

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 赤坂の納骨堂「伝燈院(でんとういん) 赤坂浄苑」(港区赤坂4 TEL 03-3568-1853)がオープンして3カ月が過ぎた。

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 4月20日、伝燈院(港区)の別院として開苑した同納骨堂。「現在都内では年間で約10万人が亡くなっているが、そのうち4割は墓地を所持していない。加えて少子化や核家族化で墓参りをする人自体も減ってきている」と話すのは同苑の販売を手がけるはせがわ(文京区)赤坂営業所所長の浅田雄一さん。こうした都心における深刻な墓地の供給不足や人々の墓参り離れを背景に、同院が今回東京近郊からのアクセスのよい赤坂に搬送式納骨堂を開苑したという。

 同納骨堂の特徴はご遺骨を収蔵する厨子(ずし)に自動搬送システムを採用している点。5階建ての建物の2フロアにそれぞれ6箇所の参拝スペースを設けている。墓参りに来た際に専用カードをかざすと、目の前にご遺骨を納めた厨子が移動して墓石にセットされる仕組みとなっている。遺骨収蔵厨子には、7寸壷で2霊、5寸壷で4霊、4寸壷で8霊が収蔵でき、専用の遺骨袋を利用した場合は多くの遺骨の収蔵が可能。「高齢でお墓参りに行けなくなり遠方にあるお墓のお引越しを希望される方や、お墓を承継する方がいらっしゃらない方などが購入している」と浅田さんは話す。

 「当苑は屋内陵墓であるため天候にも左右されず、墓の掃除をする必要がなく、花やお香も常時備え付けるので手ぶらで墓参りに行くことができる。21時まで開苑しているので会社帰りのお参りも可能」と浅田さん。「お墓参りとは先祖を敬い、一家の『つながり』を感じることのできる日本の大切な慣習。従来のお墓参りにおける『(墓地までが)遠い』『維持するのが大変』といったマイナスのイメージを払しょくできれば」とも。

 営業時間は赤坂浄苑(納骨堂)=10時~21時、年中無休。永代使用料は150万円。年間護持会費が18,000円。

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