日枝神社(千代田区永田町2)で現在、山王祭が行われている。
京都の祇園祭、大阪の天満祭と並んで日本三大祭の一つに数えられる同祭。江戸時代には、みこしが江戸城内に入ることが特別に許されていたことから、歴代の将軍が上覧拝礼する「天下祭り」として盛大を極めた。現在も、祭りの期間中は参拝客に歴史を思い起こさせる、さまざまな行事が開かれている。
9日には、3歳~6歳の子どもが茅の輪(茅草で作られた大きな輪)をくぐることで無病息災を祈願する伝統行事「夏越稚児祭(なごしちごまつり)」が行われ、今年は180人ほどが参加した。
男児は烏帽子(えぼし)、女児は天冠(てんかん)をかぶり、稚児衣装でかわいらしく着飾った子どもたちは、お父さんやお母さんに手を引かれ、健やかな成長を願っておはらいを受けた。
三つ子と参加した横浜在住の小林さんは「稚児衣装を身に着けた子どもたちを見て、参加して良かったと思った。みんなかわいらしく、とても良い記念になった」と振り返った。
「今年は申し込みが多く参加できない方もいた。来年はできるだけ要望に応えられるようにしていきたい」と同祭担当者。
6月17日まで。