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サントリーホールのパイプ・オルゴール曲が一新-元日から一般公募曲に

正面玄関にあるパイプ・オルゴール。ホール前のカラヤン広場で曲に聴き入る人も(写真提供:サントリーホール)

正面玄関にあるパイプ・オルゴール。ホール前のカラヤン広場で曲に聴き入る人も(写真提供:サントリーホール)

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 赤坂のサントリーホール(港区赤坂1、TEL 03-3505-1001)が一般公募した正面玄関のパイプ・オルゴールのファンファーレ曲が決まり、275作品の中から選ばれた7曲の一部が元日から流されている。

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 1986(昭和61)年の開館以来、クラシックなどの音色を奏でてきた正面玄関のパイプ・オルゴール。「開館25周年を迎えるにあたり、近隣の方々、音楽を聴きに来てくださるお客さまとともに、今後もホールの歴史を皆さまと一緒に築いていきたいと考え、今回初めて一般公募した」と企画制作部の河野彰子さん。

 作品は、母親が代筆した3歳の子どもから70代までの幅広い層から届き、日本のみならず上海やアメリカ在住者からも寄せられたという。「山形の高等学校と世田谷区の小学校からは、学級全員で合作した作品もあった」と河野さん。「全国の音楽愛好家の方々とつながることができた。サントリーホールが単なるコンサートが行われる建物ではなく、音楽でつながる人と人の交流の場であると実感できた」とも。

 自身で作曲した「未来への一歩」が採用された遠藤真理子さんからは、「音楽高校で作曲を学んでいるが、音楽があふれる毎日がとても楽しく、いろんなことに意欲を持って挑戦してみようと思って応募した。コンサートが始まることの喜びや、心の高揚感を表現するため転調と和声進行を工夫し、一歩一歩胸が高まっていくようなメロディーラインを探した」と喜びのコメントを寄せる。

 選ばれた曲は作曲家・三枝成彰さんがアレンジを行い、1月1日から演奏が始まった。第1期は3月末までの予定で、田中カレンさんの「VIVA SUNTORY! For the 25th Anniversary」が毎日正午の定時に、北川真里菜さんによる「FANFARE」がコンサート開場時に、それぞれ奏でられる。

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