筑紫哲也さん逝去から1年-赤坂でシンポジウム&ミニライブ

写真提供TBS。左から、司会の鳥越俊太郎さんと膳場貴子さん、パネラーの姜尚中さん、野中広務さん、草野満代さん、是枝裕和さん、香山リカさん。

写真提供TBS。左から、司会の鳥越俊太郎さんと膳場貴子さん、パネラーの姜尚中さん、野中広務さん、草野満代さん、是枝裕和さん、香山リカさん。

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 TBS(港区赤坂5)は12月7日、赤坂BLITZ(港区赤坂5)で、元『筑紫哲也 News23』キャスターとして知られる筑紫哲也さんを偲ぶイベントを開催した。筑紫さんと親交が深かった文化人やアーティストを募り、シンポジウムとミニライブの二部制で構成。参加者はTBS視聴者900人を無料招待した。

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 第一部のシンポジウムのテーマは、「もっと論を愉しみませんか」。司会進行にはジャーナリストの鳥越俊太郎さんと、現在『News23』のキャスターをつとめる膳場貴子さん。パネラーには東京大学教授の姜尚中さん、元内閣官房長官の野中広務さん、『News23』で筑紫さんのサブキャスターを務めていた草野満代さん、映画監督、テレビプロデューサーの是枝裕和さん、精神科医の香山リカさんらが参加。

 シンポジウム内では、筑紫さんが追い求めたテレビ報道やジャーナリズム像について、司会とパネラーが討論。日本で初めて固有名詞がついた報道番組であった『筑紫哲也 News23』の名物キャスターとして、「『左翼』『反日』などと呼ばれつつも、非常に常識的でやわらかい人だった」(鳥越さん)、「常に『マイノリティーをメジャーにすること』を目指していた人だった」(草野さん)など筑紫さんの人柄や、掲げていた信条などがパネラーによって語られた。

 ほかにも、「現代のテレビ番組は想像力を使わなさすぎる」(是枝さん)、「小泉内閣以降、『劇場型』のテレビ番組が増えてしまった」(野中さん)、「選挙特番に芸能人を起用する国なんて、日本だけ。違和感がある」(姜さん)など、現在のテレビ業界のあり方について言及する場面もみられた。

 第二部では、筑紫さんが『News23』内で紹介し、親交があったアーティストによるミニライブ。加藤登紀子さん、近藤房之助さんと木村充揮さん、Coccoさん、THE BOOMの宮沢和史さんらが登場。ライブのタイトルでもあり、筑紫さんの口癖のひとつであった「なんでもあり」のとおり、バラエティ豊かなラインアップとなり、会場をわかせた。

 筑紫哲也さんは、昨年11月7日に肺ガンで都内の病院で死去した。

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