赤坂に喫茶店「きの珈琲」(港区赤坂4、TEL 03-6277-8719)がオープンして1カ月がたった。
有名フランス料理店のパティシエだった木野寛之さんが5月28日にオープンした同店。「パティシエ時代からコーヒーは好きだった」と話す木野さんは、本格的にコーヒーを学ぶために7年間務めたフランス料理店を辞め、札幌の喫茶店「宮越屋珈琲」(北海道札幌市)に転職。7年間の修業を積んだ後、独立して同店を開いた。
同店では布製のフィルターで抽出する「ネルドリップ」にこだわりコーヒーを提供する。ネルドリップは水洗いや保管に手間が掛かるが、「コーヒー自体のうま味を引き出し、雑味、えぐみを除いてすっきりした味に仕上げられる」と木野さん。
コーヒーは「フレンチブレンド」「マイルドブレンド」(以上650円)など数種を用意。注文があってから豆をひくため、「チェーン店とは違う味わいを楽しめる」という。
元パティシエという経歴を生かし、ケーキも木野さん自ら店内で焼いて提供する。「コーヒーに合うのはシンプルなケーキ」という考えから、「ベイクドチーズケーキ」「ガトーショコラ」(以上500円)など定番のメニューを中心にそろえ、「シナモン風味のナッツ入りバターケーキ」(500円)などの季節メニューも用意する。
営業時間は10時~22時。日曜定休。