テイクアウト向けおせち「おせち宝箱」の予約販売を9月1日、ANAインターコンチネンタルホテル東京（港区赤坂1、TEL 03-3505-1111）内の日本料理「雲海」が始めた。

約25種類の料理を詰めた一人向けの「一段重」

　例年、正月向けのテイクアウトおせちを販売する同店。今年は2種類をラインアップ。3～4人向けの「五段重」（4万5,000円）は新商品で、約40 種類の料理を詰め合わせる。30食限定。白木仕立ての各段の重箱のサイズは縦・横14センチ×高さ5.5センチ。一の重には「伊勢エビ」「アワビうま煮」、二の重は「子宝数の子」「ズワイガニ二身かまぼこ」、三の重は「紅ザケ幽庵（ゆうあん）焼き・白サワラ西京漬け」、与の重は「松笠クワイ」「新竹の子土佐煮」、五の重には「近江牛の炭火ロースト 木の芽」などを盛り込む。

　一人向けの「一段重」（1万円）は、約25種類の料理を詰め合わせた商品。250食限定。サイズは、縦11センチ×横25センチ×高さ5.5センチで、白木の箱に収める。内容は「栗きんとん」「牡丹（ぼたん）百合（ゆり）根密煮 梅肉」「五色砧（きぬた）巻き」「イカのしんじょう射込み」などを盛り込む。

　両商品ともカツオと昆布のだしを使い関東風のすまし汁仕立てにした「雑煮わん」を別添えで付ける。具は「熨斗（のし）焼き餅」「合鴨ロース」「かまぼこ」「亀甲大根」など7種類を入れる。「一段重」は1個、「五段重」は3個付く。1人前 880円で、希望の個数を追加することもできる。

　同ホテル広報担当者の森直美さんは「『雲海』では今年初めて、テイクアウト用の五段重のおせち料理を用意した。一段ごとに詰め合わせた料理の印象が異なり、一品一品の特徴が美しく表現されている。与の重には細工を施した彩り鮮やかな煮物、五の重は『合鴨の炭火焼き』など肉料理のみのお重となっている。五段重ならではの構成で、彩りの美しさと一段ごとの味わいの変化を楽しんでいただければ」と話す。

　「テイクアウトのおせち料理には珍しく、本格的な雑煮を付けていることも当店ならではの趣向。具が入った器と、別容器で用意するすまし汁を合わせて、鍋で一煮立ちまたは電子レンジで温めるだけ。おせち料理をより一層引き立てる自慢の雑煮とともに賞味いただければ」とも。

　受け付けは11月20日まで。準備数に達し次第終了。