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赤坂のチョコレート専門店「MAMANO」でプラごみ問題解決に向けた取り組み

気泡緩衝材のプチプチを緩衝紙に切り替えた「MAMANO」店主の江沢孝太朗さん

気泡緩衝材のプチプチを緩衝紙に切り替えた「MAMANO」店主の江沢孝太朗さん

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 赤坂のチョコレート専門店「MAMANO(ママノ) CHOCOLATE」(港区赤坂3、TEL 03-6441-2744)が現在、循環型社会の観点からプラスチックごみの問題解決に向けた取り組みを行っている。

緩衝材をクラフト紙にした段ボールの中身

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 カカオの希少種という「アリバカカオ」を使ったフェアトレードチョコレートを専門で提供する同店。店主の江沢孝太朗さんは「当店でエクアドルの熱帯雨林で育つカカオを扱おうと決めた時から、プラスチックごみの問題解決に向けた取り組みに興味があった。1人の市民として気候変動問題解決に向けても行動する中でプラスチック問題にも目が向いた。プラスチックはナフサが原料で石油製品。便利で衛生的で安価で素晴らしい製品である一方で、海洋への流出やマイクロプラスチックの空気中への飛散と吸引による影響等を学び、当店としても真剣に取り組まないといけないと思うようになった」と話す。

 同店では2020年11月から段階的に改善に向けた取り組みを開始。最初に着手したのは同店で販売する生チョコレートに付属していた剣型のピックで、最初はOPPという二軸延伸ポリプロピレン袋に入れて商品に添えていたが、袋に入れないスタイルに変更した。昨年1月には、同店の商品全てでピックを付けずに販売することにしたという。

 商品発送には昨年1月、商品を巻く際に使うビニール製の気泡緩衝材(通称「プチプチ」)の使用を全て中止し、代わりに緩衝紙を入れるようにした。リーフレットと納品書を入れるOPP袋はクラフト袋に変更した。

 江沢さんは「プラスチックに限らず『循環型の社会』『循環型のお店』ということで考えることが大切だと考えている。何度か挑戦して実現できていないのが店でのチョコレートの計り売りで、お客さんに食品保存容器やパッケージを持ってきてもらうといった取り組みも行っていきたい」と話す。

 「最近はプラごみ問題以外も力を入れていて、オンラインショップの『プチプチ』を紙に変えた後には、ダンボールサイズの適正化を図った。できるだけ商品にぴったりのサイズを用意することで、ゴミを減らすことができるだけでなく、運送会社が一回で運ぶ荷物の量が増えるため、距離あたりのCO2排出を減らすことにつながる。これからも気候変動問題解決に向けてさまざまな取り組みを行っていきたい」とも。

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