ANAインターコンチネンタルホテル東京(港区赤坂1、TEL 03-3505-1111)内の「アトリウムラウンジ」が10月1日、新作アフタヌーンティーの提供を始めた。
例年秋から冬にかけてチョコレートを使ったアフタヌーンティーを提供する同店。今回は金継ぎ(きんつぎ)をテーマに、ホワイトチョコレートを使った「金継ぎアフタヌーンティー」(6,588円)を提供する。金継ぎは、古くなって壊れた器を漆によって接着し金粉などで装飾して仕上げる日本の伝統的な修復技術。
同ホテル広報担当の森直美さんは「当ホテルの『クラブインターコンチネンタルルーム』の内装が金継ぎをコンセプトにデザインされていことから、同技術によってよみがえった器を愛(め)でるように、美しいスイーツと共に優雅なひと時をお楽しみいただきたいと思い企画した。さまざまな食材と組み合わせることでメニューにバリエーションを持たせられることや、チョコレートの白が金を引き立て、より美しく見せられるのではと思いホワイトチョコレートを使うことにこだわった」と話す。
ラインアップは17種類。プチガトーは黒い板に金継ぎのような模様が入った特製スタンドに「金継ぎ風モンブラン」「ミニチョコレートコーンと金柑コンポート」「ホワイトチョコレートボール」「ホワイトチョコレートドーム」などをのせて提供する。塩気のあるセイボリーは、トリュフのスライスと金ぱくをのせた「ホタテとトリュフ豆乳 バンズ」や「ヤリイカのゼリー寄せ」など4品を別添えで提供する。飲み物は「ロンネフェルト」の紅茶のほか、ハーブティー、コーヒー、日本茶など26種類がフリードリンクとなる。
ほかにも、自宅などでも楽しめるようにとスイーツ9種類とセイボリー3種類を盛り込んだ「テイクアウト・金継ぎアフタヌーンティー」(3,200円)も用意する。
森さんは「今回のアフタヌーンティーは、オリンピックイヤーとして金メダルのゴールド、黄金色に色づく秋、ホリデーシーズンのイメージカラーであるゴールドと白を組み合わせた。神聖な白をベースに、デザインはアーティスティックな金継ぎを意識したものとなっている。聞き慣れないネーミングで興味を喚起していただく狙いもある。この機会に、日常的に使う器を大切に扱い、たとえそれが壊れても、金継ぎによってよみがえらせてさらに価値を高めるという日本の素晴らしい修復技術文化を広く知っていただきたいというメッセージを込めている」と話す。
提供時間は11時~19時。2時間制。「テイクアウト・金継ぎアフタヌーンティー」は要予約。前日の21時まで。翌年1月31日まで。