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とらやが来年の歌会始のお題「実」にちなんだ和菓子 期間限定で

御題ようかんの「実りのきざはし」

御題ようかんの「実りのきざはし」

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 2021年の歌会始のお題「実」にちなんだ和菓子を現在、赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4、TEL 03-3408-2331)が期間限定で販売している。

12月16日から販売を始める生菓子の「実りゆたか」

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 宮中の新年の伝統行事である「歌会始」のお題に合わせた菓子を「御題(おだい)菓子」と呼び、同店には1907(明治40)年に作られたという記録が残っているという。今回用意した御題菓子は3点。御題ようかん「実りのきざはし」(中形=1,944円、竹皮包=3,888円)は、白の琥珀(こはく)かんに、紅・橙(だいだい)・黄の練りようかんを1段ずつ配し、夢に向かって着実に進み、積み重ねた努力が実を結ぶまでのさまを表した。商品名に使った「きざはし」は「階」と書き、階段を指す。

 12月16日には2種類の生菓子の販売も始める。白小倉あん入りの「実りゆたか」は薯蕷(じょうよ)製のまんじゅうで、旧年の豊作に感謝し、新しい年も豊かな実りへの願いを表現した。まんじゅうの上面には黄色の色差しと刈った稲穂の焼き印で豊かな実りを表す。「雪間の紅」(以上486円)は、「難を転ずる」に通じることから縁起がよいとされ正月飾りにもよく用いられる南天をモチーフにした。緑の求肥(ぎゅうひ)を南天の葉に見立て、表面には紅のカルメラで赤い実を表現し、白のカルメラで降り積もる雪を表した。

 とらや広報担当の黒川さゆりさんは「とらやで販売する御題菓子は、毎年社内公募で決定しており、従業員それぞれが思いを込めて考えている。今回はお題の『実』にちなみ、来年も実り多い年になりますようにとの思いが込められた案がたくさんあった。新しい年に思いをはせながらお召し上がりいただきたい」と話す。

 営業時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は9時30分~18時)。「実りのきざはし」は来年1月中旬まで取り扱う。生菓子「実りゆたか」「雪間の紅」は1月15日まで取り扱う。いずれも無くなり次第終了。

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