ANAインターコンチネンタルホテル東京(港区赤坂1、TEL 03-3505-1111)内の中国料理店「花梨」が6月1日、冷し中華の提供を始めた。
同ホテルの開業から33年間、夏季限定メニューとして冷やし中華を提供している同店。「花梨涼拌麺(かりんりゃんばんめん)」(2,700円)は、麺にタラバガニ、才巻エビ、鶏肉、チャーシュー、錦糸卵、クラゲ、つるむらさき、らっきょう、芽ネギなど13種類の具材をのせて提供する。たれはショウガとレモンを使った「醤油(しょうゆ)だれ」と、コクのあるゴマとまるみのある甘酢で仕上げた「特製胡麻(ごま)だれ」を用意する。
「担々涼伴麺(たんたんりゃんばんめん)」(2,916円)は、具材にザーサイ、干しエビとともにみそで炒めた豚ひき肉、素揚げしたナスとパプリカ、下味を付けたつるむらさき、トマト、カボチャ種、クコの実、ナッツ類、芽ネギをのせる。タレは豆乳、ゴマ、四川トウバンジャンなどで仕上げた「豆乳胡麻ダレ」をかけて提供する。
同ホテル広報担当者の森直美さんは「長年にわたりレシピを変えずに継続できているのは同じ味を求めて毎年楽しみに来店される多くのお客さまのおかげ。一皿で完結する料理だからこそ非常に奥が深い。具材の種類や量もベストの組み合わせになっているので、少しでも変えると味わいに影響するため伝統の味を守っている」と話す。
昨年から新たに提供を始めた「鶏絲涼拌麺(かいしーりゃんばんめん」(2,916円)は、香鶏(かおりどり)、錦糸卵、クラゲ、キュウリ、レタス、ビーツ、 白ネギなどの具材に練りごま、抹茶、青唐辛子で仕上げた特製だれをかけて仕上げる。薬味は下味を付けたフォアグラと春巻きの皮、湯葉とシイタケ、甘酢に漬け込んだ蓮イモとミョウガを用意する。前菜としても楽しめるよう別皿で提供する。
平日のランチでは、3種類の麺に972円の追加料金で、3種の蒸し点心と季節のデザートが付く。
「温度を大切にしている料理なので、冷たいうちに召し上がってほしい。麺は時間をかけて時間をかけて氷水で冷やす作業を丁寧に行うため、手指が凍えるほどになる。冷やしながら滑りを除き、しっかりと水切りをすることで芯まで冷え、ツルッとした喉越しのよい麺が提供できる」と森さん。「『担々涼伴麺』は肉が中央に盛ってあるので全体を均一に混ぜ、たれとともに食べるのがお勧め」とも。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時~21時30分。(土曜は16時30分~21時30分、日曜・祝日は20時30分まで)。サービス料別途。9月16日まで。