赤坂の「赤坂溜池タワー」(港区赤坂1)の屋上庭園で8月22日、ブドウの収穫作業が行われた。
森ビル(同区)が管理運営する同タワー。都市緑化と職住環境向上を目指して屋上を緑化し、オフィスワーカーや居住者に憩いの場として提供している。同屋上ではその一環として2000年の同タワー竣工当時からブドウ(巨峰)を栽培。今年で18回目の収穫となった。
同屋上で育てたブドウは、地上に比べ風通しも良く日射量も多いため生育が良いという。収穫時期も例年8月下旬~9月上旬と通常のブドウより少し早いのが特徴。今年は空梅雨の影響で甘みが増したほか、酷暑の影響で例年発生する「うどんこ病」の発生が抑制され、初めて農薬を一切使わずに収穫を迎えた。収穫量も例年同様の量を確保できたという。当日は担当者がはさみで一房一房収穫した。
森ビル広報室の北村拓海さんは「都心ではなかなか自然に触れる機会が少ないので、今後も人々が行き交い、憩う緑を都心に生み出していきたい」と話す。「緑化活動を通じてヒートアイランド現象の緩和に貢献したい」とも。