サントリーホール(港区赤坂1)内の小ホール「ブルーローズ」で現在、室内楽の祭典「チェンバーミュージック・ガーデン」が開催されている。
昨年行われた「チェンバーミュージック・ガーデン」での公演の様子 写真提供=サントリーホール
今年で6回目を数える同イベント。会場は、ステージを取り囲むように椅子を配置し、演奏者の表情や息づかいを間近に体感することができるよう工夫を凝らす。今年は同ホール開館30周年に当たるため、例年より1週間長く約1カ月にわたって公演を行う。
5日からは、一つの弦楽四重奏団がベートーベンの弦楽四重奏曲を短期間に集中して全曲演奏する「ベートーベン・サイクルI~V」を5公演にわたって開く。今年は初めて日本の弦楽四重奏団「クァルテット・エクセルシオ」が演奏を担当する。
17日から3公演にわたって開く「ENJOY! ディスカバリーナイトI~III」は平日20時から90分間のプログラム。本格的な演奏とともに、楽曲紹介などのトークも楽しむことができ、テノール歌手のジョン・健・ヌッツォさんらが出演する。21日には、ウィーン・フィルのメンバーによって結成されたキュッヒル・クァルテットの「シューベルティアーデI~III」も開催する。
「『室内楽』はクラシック音楽の原点といわれており、生の演奏を見ていただくことその魅力をより体験することができる。すぐ目の前にいるアーティストが繰り広げる音楽の迫力に圧倒される」と同公演担当の中鉢智博さん。「30を超えるさまざまな公演には、自分好みの室内楽がきっとあるはずなので、ぜひ足を運んでほしい」と来場を呼び掛ける。
公演日は、「ベートーベン・サイクルI~V」=6月5日・9日・12日・15日・18日、「ENJOY! ディスカバリーナイトI~III」=6月17日・22日・24日、「キュッヒル・クァルテットのシューベルティアーデI~III」=6月21日・23日・25日。開場時間と料金は各公演により異なる。今月26日まで。