老舗料亭「福田家」がヤフオク!と提携 魯山人ゆかりの品など300以上の器や調度品を売り出し中

「振り子時計」「ソファ ルイ15世」「川端康成 花紅 角皿」「金蒔絵提重」

「振り子時計」「ソファ ルイ15世」「川端康成 花紅 角皿」「金蒔絵提重」

  • 0

  •  

 紀尾井町のミシュラン2つ星の老舗料亭「福田家」(千代田区紀尾井町6)が現在、「ヤフオク!」が提供するリユース活用型クラウドファンディングサービス「reU funding」で300以上の器や調度品を売り出している。

集まった資金は、千代田区の「区の花さくら再生事業」に寄付する

[広告]

 1939(昭和14)年に虎ノ門で開業し、1945(昭和20)年から紀尾井町で営業している同店。紀尾井町一番地の別館として営業していた日本家屋に5月9日に移転することに伴い、整理した器や調度品を出品することにしたという。

 同店は、「器は料理の着物」と説いた北大路魯山人が定宿としていた料亭として知られており、魯山人から譲り受けた貴重な器類や花器をはじめ、椅子や調度品に至るまで細部にこだわりのある品々を使っている。

 「reU funding」は、使わなくなったものを売ったり、プロジェクト実行者の大切にしてきたものなどを買ったりすることによって生まれたお金で賛同するプロジェクトを支援できるサービス。今回の売り出しで集まった資金は、千代田区の「区の花さくら再生事業」の支援に寄付するという。

 同店は1964(昭和39)年ごろ、先々代社長が十三回忌に当たる母への思いとともに、戦後の復興途上の姿だった「江戸城外濠 真田濠」に桜の苗木100本を献木。千代田区に文化をつくり、伝統として守り磨き上げてほしいとの思いから継続した寄付を続けており、今回のプロジェクトでも支援を行う。

 同プロジェクトは5月16日に始まり、7月31日まで行う。週ごとに約30点ほど出品予定。

赤坂経済新聞VOTE

今、赤坂にほしい施設は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース