赤坂の古伊万里ギャラリー「工芸花のや」(港区赤坂4、TEL 03-3583-2211)で現在、「刺し子」布を使った衣料品の販売を行っている。
17世紀から明治期にかけて作られた古伊万里焼をはじめ、現代作家の作品など普段は陶器販売を中心に手掛ける同店。
店主の加治まち子さんによると、約500年前から日本に伝わるという「刺し子」は、綿布を何枚も重ね合わせて刺し縫いする刺しゅう技法の一つで、細かな作業のため、中には一着の衣服を作るのに1年以上も掛かる物もあるという。「今では希少な存在のため、中には高級品として扱われる物もある」と加治さん。
店内には、約80年前に青森で作られたという刺し子布を使い、ジャケットなどの衣服に仕立てた商品が並ぶ。商品ラインアップは、ジャケット(4万3,200円~15万8,000円)、ベスト(2万6,800円~23万8,000円)、コート(18万9,000円)など。
「刺し子の衣服はとても軽くて着心地が良い。保温性があり、着るととても暖まる」と加治さん。「たたんで持ち運べるので旅行先でも重宝する」とも。
営業時間は、火曜・水曜・木曜=10時30分~19時。