赤坂の老舗和菓子店「とらや」(港区赤坂4、TEL 03-3408-4121)が10月7日、最終営業日を迎えた。
ビルの建て替えのため、今日で一時休業となる同店。当日は閉店時間の19時間際まで大勢の客が来店し、同店限定の特製羊かん「千里の風」も完売となった。
最後の客が退店すると、店先に並んだ店員がそろって一礼する場面も。のれんを下げる瞬間に立ちあおうと詰めかけた人たちからは拍手が鳴りやまなかった。
同店に足を運んでいた赤坂在住の女性は「とらやの羊かんといえば、赤坂土産の定番。以前から手土産でよく利用していた。現在のビルがなくなってしまうのはさびしいが、3年後の再開店を楽しみに待ちたい」と話した。
新社屋は、「開く、恵み、文化」をキーワードに建設を予定する。ファサードデザインの監修と、店舗・喫茶・ギャラリーの内装設計は、三重県・海の博物館などを手掛けた建築家の内藤廣さん。ビルの設計・施工は鹿島建設。2018年の開業を目指す。