医療に関する情報を共有-患者と医療従事者の体験共有型SNS

患者と医療従事者が情報を共有するSNS「ShareS」のトップページイメージ。

患者と医療従事者が情報を共有するSNS「ShareS」のトップページイメージ。

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 医療・福祉情報の提供を行うオープンヘルスケア(港区赤坂6)は1月19日、患者や患者家族、医療従事者などが参加し、病気や治療に関するユーザーの体験談などの情報を共有し、病気の治療や予防につなげるSNS「ShareS(シェアーズ)」を正式にリリースした。

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 「ShareS」は医療に特化したSNS。インターネット上では、専門用語などが含まれる医療従事者向けの医療情報が多く、患者やの障害者とその家族など、一般の人でも分かりやすい医療情報が少ないことから、同社は情報を得やすい環境を作ることを目的に「ShareS」を企画。SNS上でそれぞれが体験談などを公開し、コミュニケーションを図ることで、病気の治療や予防につなげる狙い。「『病気』という公開しづらいことがテーマであるため会員制のSNSという形を取った」と同社広報担当者。

 昨年3月から患者や健康志向の強いユーザーを対象に試験的に開始。昨年9月にはベータ版をリリースし、医療従事者にも対象を拡大。一般の人の体験談に対し医療従事者がアドバイスを与えることで、適切な情報を提供する環境を整え、病気の治療・予防に役立てるようにする。予定していた医療関係者のニーズを取り入れた機能修正も完了したことから正式にリリースした。

 「ShareS」の主な機能は5つ。自分のその日の症状や診察記録などを記す「ダイアリー」、同じ病院や同じ病気、同世代など共通するテーマで情報交流する「コミュニティー」などの基本的な機能のほか、体重や体脂肪、BMIや1日に歩いた歩数などを入力し、健康状態を数値やグラフで管理する「ヘルスメーター」、医療や福祉、介護などヘルスケア専門のブックマークの「みんなのブックマーク」、医療専門の「お気に入り」機能である「マイ・フェイバリット」を提供。他のSNSサイト同様、情報の公開・非公開はユーザーの任意。

 患者会などの団体の登録は有料化し、医療機関、製薬会社、食品・飲料メーカーなどとコラボレーションし、モニタリングなどを行うビジネス・モデルを展開していく方針。

 現在のユーザーは約200人。今後は患者やその家族などの一般ユーザーや医療従事者のほか、医療関係者や学生、栄養士や保育士などの専門職の人にも対象を広げ、計10万人規模のSNSを目指す。

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