レゴ エデュケーション(港区赤坂4)は4月23日、「レゴブロック」を活用した言語教育教材「StoryStarter(ストーリースターター)」を公立・私立の小中学校・高等学校に向けて発売する。
同教材は、物語を創りながらさまざまな言語能力を伸ばすことを目的としたもの。すでにアメリカやロシアでは発売されている。
授業ではまず、基本となる5人1組に班分けを行う。教員から与えられた物語づくりのテーマに基づき、各班で登場人物や場面設定、物語の流れなどをディスカッションしながら決めた後、物語の「始め・展開・終わり」といった主要シーンを、レゴブロックで作る。作成したシーンは撮影して、専用ソフトウエア「ストーリービジュアライザー」に取り込み、各シーンにセリフや文章を書き加える。こうして出来上がった物語を班ごとにプレゼンテーションし、質問や評価をし合う。
同教材を使った授業の特徴は、従来の「耳」で聞くことが大半を占める授業とは異なり、自ら「手」を使いながら物語を創ることにある。創る過程で自分の考えを論理的にまとめ、一人一人が持つアイデアを作品として具現化し創り上げた作品を通じて表現するといった自発的な活動によって、より深い学びを引き出すことが可能という。
レゴ エデュケーション日本代表の須藤みゆきさんは「この教材は、レゴブロックで組み立てながら頭の中のアイデアを論理的に整理し形にしていくが、自身が組み上げた作品は人に伝えたいというモチベーションになり、この繰り返しは楽しみながら自然とこれからの社会で必要なスキルを身につけることにつながるはず」と話す。「この教材を通じて、グローバル社会でリーダーシップやフォロワーシップをとりながら活躍する子どもたちが育っていくことを楽しみにしている」とも。
同社は日本国内で、2017年までに1万5000台、2500校への導入を目指す。