国立国会図書館(千代田区永田町1)は3月2日、海外からゲストを招き講演会「知的資産を繋ぐ-ヨーロッパの実践」を開く。
同館は3月1日に、博物館や美術館、図書館、文書館の連携(MLA連携=Museum、Library、Archivesの連携)を進めるための検討の場として「デジタル情報資源ラウンドテーブル」を設置。これを記念して講演会を企画した。
デジタル情報に関する連携が進んでいる欧州からのゲストとして、デンマーク王立図書館長エルランド・コールディング・ニールセンさんと欧州デジタル図書館事務局長ジル・カズンズさんが来日。博物館・美術館、図書館、文書館との連携・協力を進めてデジタルアーカイブに取り組むことの意義や重要性について、またそれを進める上で乗り越える必要がある課題について講演する。講演後には、近畿大学短期大学部教授の田窪直規さん、国立国会図書館長の長尾真さんも加わりパネルディスカッションも行う。
「国立国会図書館はこれまで、近代デジタルライブラリー、インターネット情報選択的蓄積事業、デジタルアーカイブポータルといったシステムの構築・運用を通じて、日本のデジタルアーカイブの重要拠点となるべく活動を行ってきた。知的・文化的資産のデジタルアーカイブに関心をお持ちの皆さまにぜひ参加してもらいたい」と国立国会図書館の村上浩介さん。
アマゾンの「キンドル」に続き、アップルが電子ブックリーダーの「i Pad」を発売するなど、電子書籍に対する関心が日本でも高まっている今、パネルディスカッションでは活発な議論が展開されることが予想される。
開催時間は13時30分~16時30分。参加無料。定員は220人で先着順。同館ホームページで申し込みを受け付けている。