![赤坂Bizタワー前でおこなわれた赤坂警察と赤坂地域住民によるビラ配りの様子。](https://images.keizai.biz/akasaka_keizai/headline/1257399358_photo.jpg)
警視庁赤坂署は11月5日、赤坂の地域住民を募り赤坂Bizタワーや赤坂見附駅前、赤坂見附交番前などでビラ配りを行った。今月12・13日に予定されるオバマ米大統領来日に対しての警備啓蒙活動の一環。
赤坂署の廣瀬幸次署長は「テロ集団は対象地域にアジトを作ってから活動を行うことが多い。その防止策として地域の異変に何かと気付きやすい地域住民に呼びかけることで、テロ行為を防ごうと考えている。赤坂にはアメリカ大使館があるので、より厳重な警戒が求められる」と語る。
配布したビラでは、不審な車に関しては「ナンバープレートが汚れている」「車内が乱雑」「見かけない車が長時間駐車していて車内に人がいる」などの警戒すべきポイントを挙げ、不審人物の特徴として「見知らぬ人が周囲を見回しながら歩いている」「不自然な着ぶくれ」「公共施設などの特徴をメモ、または撮影している」などと紹介。
さらに「普段ないところにバックやペットボトル、魔法瓶が置かれている」「差出人不明の小包」「薬品の空き瓶が大量に放置されている」など住民が注意すべき点もわかりやすく解説した。午前中のビラ配りに参加した女性は「朝の忙しい出勤時間にもかかわらず、みんな快く受け取ってくれた。開始20分もしないうちにビラがなくなってしまったほど。地域全体で協力して、何とか来日が無事に終われば」と笑顔で語った。
8日からは警察でも厳重体制を取る予定で、車両検問、駅周辺や街頭の警戒など「通常の数倍の警察官を動員する予定。サミット開催時と同じぐらいの規模で警備に当たる」(廣瀬署長)という。