赤坂の老舗和菓子店「赤坂 青野」(港区赤坂7、TEL 03-3585-0002)が10月1日で創業110周年を迎える。
1899(明治32)年に五反田から赤坂に移転。「手作りのこだわり」「自家製あんのこだわり」「素材へのこだわり」の3つのこだわりを基本に110年という歴史を歩んできた。
戦時中は、砂糖不足に苦労を強いられることもあった。甘味の材料として干し柿などからとれる菓物糖、穀物からとれる麦芽糖などを使用し、工夫を凝らしながら菓子作りを続けたという。「代々言い伝えられていることは『店の味を大切に守っていきながら、創意工夫を忘れてはならない』ということ。これがなかなか難しい。わたしたちが引き継いでいくことは、先代への感謝であり、喜び」と店長の武田真人さん。「赤坂の地に根付いた地域密着型の、誰でも気軽に入れる『街の和菓子屋さん』を目指していきたい。目や味で楽しんでいただければ」とも。
10月3日まで「創業祭」を開催している。「赤坂もち」を5個包を550円(通常販売価格1,000円)で販売するほか、和菓子全品を10%引きにする。110周年記念企画として「赤飯弁当」(700円)も登場。10月1日・2日には正午から先着700人に「赤坂もち」1個を進呈するほか、上生菓子実演を12時~13時、15時~16時の2回にわたり行う。
営業時間は、月曜~金曜=9時~19時、土曜=9時~18時、春分の日・子どもの日・秋分の日=9時~17時。