都道府県会館(千代田区平河町2)内の埼玉県東京事務所は2月より、同事務所内のショーウインドーで県内のマスコットキャラクターを展示し、県のPRに力を入れている。
埼玉県庁では、不景気など暗い話題が多いことから、埼玉県知事が旗振り役となり、県民が明るく元気になるよう、通常の仕事に「明るさ」がプラスされるような仕事を心がけることを推進。東京事務所ではそうした動きに合わせ、県内のゆるキャラを集めて同事務所内のショーウインドーに展示し、県外に埼玉県の魅力をアピールすることを企画した。
埼玉県は昨年11月14日の県民の日に、埼玉県の観光や物産を県内外にPRすることを目的に、県内のゆるキャラ11体を集め「ゆる玉応援団」を結成。同事務所でも当初、同応援団に加わった2体を含めた13体のゆるキャラの展示を企画。その後、市や町、学校、商店街で「明るくなるようなキャラクター」を求め、同事務所職員が県内の市区町村を回りキャラクターを収集。うわさを聞きつけた民間企業関係者もマスコットを持ち込むなど、現在は計34体のキャラクターが集まった。
展示するキャラクターには、県マスコットの「コバトン」、秩父市の「りゅうごん」、羽生市の「いがまんちゃん」、北本市の「とまちゃん」などの「ゆる玉応援団」のほか、熊谷市の「ニャオざね」、志木いろは商店街の「カッピー」、県立上尾鷹の台高校にマスコット「ようよう」、北川辺町の特産品であるコシヒカリにちなんだヒーロー「稲穂戦隊スイハンジャー」など、小規模なコミュニティーで活躍するキャラクターもそろえた。そのほか、、絵本やタオルなどのグッズも展示する。
「キャラクターにはその土地の文化や歴史など、キャラクターが出来上がった背景やストーリーがある。キャラクターを紹介することで、埼玉の文化や暮らしなどを伝えることができる。キャラクターを集めることで、職員が埼玉県のことをより知るためのきっかけにもなった」と同事務所の加藤ひとみ所長。
ショーウインドーでの展示は3月31日まで行う予定。