赤坂の立ち食いステーキ専門店「いきなり!ステーキ赤坂通り店」(TEL.03-6277-6729)で現在、50~60代のシニア世代のスタッフを募集している。運営は「ペッパーランチ」などを展開するペッパーフードサービス(墨田区)。
昨年12月に銀座4丁目に1号店をオープン後、8店舗目の赤坂通り店など、現在12店舗を運営する同社。年内30店舗を目指しているが、優秀な人材を確保するためにシニアに目を向けている。
同社広報の川野秀樹さんによれば、同社の創業者である一瀬邦夫社長は、現在71歳。「社長自身が現役のシェフで大変元気で、人は年をとってからでも輝けるという社長の思いがあった。また、飲食業界は昨今、人手不足と言われているが、若い人ばかり求めているのではないかという反省に立って、シニアの人材を活用しようと思った」と川野さんは話す。
同店は立ち食いステーキ専門店ということで、ほかのレストラン業態に比べてオペレーションがシンプルとのこと。そのため、基本技術をもった経験者なら、年齢を重ねた人であっても、覚えることが比較的少なく作業がしやすいことも特徴だという。
さらに「朝から夜遅くまでではなく、社長が『ショートタイムリリーフ』と命名した1日4~5時間程度の勤務も可能なので働きやすいのだと思う。人間的にも技術的にも申し分なく、周りのスタッフにもいい影響を与えている」とも川野さん。
現在、銀座6丁目店に68歳の男性スタッフ、六本木店に66歳の男性スタッフがいるなど、各店1~2人をシニアスタッフにすることを計画している。「貫禄があってよい」「マスターのようで見栄えがする」など客からの評判もいいという。
人材募集のポスターには、家族を紹介してほしい旨を記載し、元気な父親、母親を持つ若者層にアピールしている。引き続き、シニアの人材を募集していくという。