日本コロッケ協会(港区赤坂5)が3月1日、「第3回“コロッケ味利きトライアル”~コロッケ史を食らいつくせ~」を開催した。
当日は、「コロッケへの愛は誰にも負けない」という情熱に身を焦がす同協会員と、一般から参加したコロッケ好きを自ら宣言する「コロッケニスト」、食品メーカーの担当者など約20人が多種多様なコロッケを試食した。
会場には25種類300個のコロッケが集められ、未発売のコロッケから、最新のコロッケ、ロングセラーのコロッケなど、コロッケの歴史をさかのぼっていく形で試食を行った。品評会では、色・具の大小・香りの強さ・味・食感などを評価し、ホワイトボードのマトリックス図にそれぞれのコロッケを参加者がマッピングしていく。
中には、「塩辛コロッケ」「シソ梅コロッケ」「チョコクリームコロッケ」などバラエティー豊かな変わり種コロッケも用意され、参加者を楽しませた。品評会の最後には、同協会が国会図書館で発見したという100年以上前のコロッケ創世記のレシピを基に作った「最古ロッケ」が登場。試食した男性参加者は「まるで真っ白なキャンバスのようにシンプルで優しい味わい。まさに原点」と、うなっていた。
「その時代の技術や趣向が、具材感やクリーミー感などに顕著に表れており、経済状況にもリンクしていることが見て取れた」と事務局長の竹内琢俊さん。「コロッケをもう一度食卓の主役に押し上げるため、今日の経験を語って世の中に広めてほしい」とも。