長野市のホテルメトロポリタン長野で10月9日に開催された第5回全日本最優秀ソムリエコンクールで、ホテルニューオータニ(千代田区紀尾井町)所属のソムリエが大会史上初となる上位3位独占受賞を果たした。
同コンテストは日本ソムリエ協会(千代田区)が主催するコンテストで、3年に1回開催。ワインに関する知識だけでなく、英語やフランス語などの言語能力やサービス実技なども審査の対象となる。
5回目となる今大会には91人が参加。その中から選ばれた17人と韓国から招待された1人の計18人によって準決勝が競われ、同ホテル所属のソムリエ3人が決勝に進出。同ホテルの高級フランス料理レストラン「トゥールダルジャン」所属の森覚さんが最優秀賞を受賞。2位を同じく「トゥールダルジャン」所属の谷宣英さん、3位をホテルニューオータニ大阪のフランス料理店「サクラ」所属の定兼弘さんが獲得した。
最優秀賞を受賞した森さんは再来年5月、南米チリで開催される世界最優秀ソムリエコンクールの日本代表として出場する予定。「更なる大会に向けてスキルを磨き、一つでも上の順位を獲得したい」(森さん)と抱負を語る。
これまでにも同ホテルは、同日本大会で最優秀賞受賞者を2人輩出。同大会でも審査の対象となる英語の研修などを実施し、ソムリエを支援する。上位2人が所属する「トゥールダルジャン」は、同ホテルのワイン貯蔵庫とは別に独自のワイン貯蔵庫を設けており、約35,000本のワインを貯蔵。豊富なワインを取りそろえており、さまざまなワインに触れ、学べる環境があるという。
同ホテル所属のソムリエ受賞にあたり、「受賞したソムリエのスキルを披露するイベントを行っていきたい」(同ホテル広報担当者)という。