氷川神社で餅つき大会-赤坂の住民200人以上が参加

氷川神社で行われた餅つきの様子。当日は地元の子どもたちやその父兄などを中心に215人が集まった。

氷川神社で行われた餅つきの様子。当日は地元の子どもたちやその父兄などを中心に215人が集まった。

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 赤坂氷川神社(港区赤坂6)は12 月26日、「歳神さまお迎え準備~氏神さまでの餅つき大会」を開催した。

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 そもそも餅つきは、歳神さま(先祖神)を迎える伝統行事のひとつ。今年からはじまったこの餅つき大会は、ただの餅つきとしてだけではなく、神社の神事、伝統行事としての餅つきを子どもたちに経験してもらおうという試み。また、「餅つき」という行事が日本の神事においてどういう意味を持つのかを、実際の行事を通して伝えようという思いが込められている。参加人数は100人を予定していたが、地元小学校や幼稚園に働きかけた結果、当日は募集人数を大幅に上回る総勢215人が集まった。

 境内には3台の臼と6本の杵が用意され、子どもと大人が代わる代わる杵を持ち餅をついた。ついた餅はお汁粉に入れたり、きな粉やのり、大根などを使ってあべかわや磯辺焼き、大根餅にしたりなどして参加者全員にふるまわれた。

 当日使用された材料には、赤坂の老舗菓子屋の虎屋(港区赤坂4 )の餡や、同じく赤坂の菓子屋の青野(港区赤坂7)のもち米やきな粉を使用。現場では、赤坂の飲料会社であるホッピービバレッジ株式会社(港区赤坂2)が参加者たちに無料で同社の飲み物を提供するなど、赤坂の企業や店舗も協力した。

 餅つきの合間には、禰宜(ねぎ)の恵川義浩さんによる「伝統行事としての餅つき」の講義も行われた。内容は「鏡餅はなぜ丸いのか」「お正月に飾る輪飾りはどういう意味があるのか」「お年玉はなぜ“お年玉”というのか」など、正月にまつわる伝統や言い伝えを解説するもの。実際に、子どもたちが家族と一緒に輪飾りを作るなどして、年末の境内には子どもたちの楽しげな声があふれた。

 参加した小学生たちからは、「初めて餅つきをして、つきたての餅を食べた。とても楽しかった」「来年もぜひ参加したい」などの声があがり、父兄からは「地域でこうした取り組みがおこなわれることは非常にありがたい。親同士、地域住民同士がこうして顔をあわせることもなかなかないので、この機会に親睦を深められたら」という声が聞かれた。

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