溜池山王の上方（かみがた）ずし店「有職（ゆうしょく）」（港区赤坂2、TEL 03-3560-7577）が現在、春向けのすしを販売している。

新作の「特撰ばら散し御膳」

　1933（昭和8）年創業の同店は、「茶巾ずし」「ちまきずし」などに代表される「上方ずし」を提供する。

　3月8日に販売を始めた春向けの「春の一花一葉」（540円）は、刻んだ菜の花やサクラダイのそぼろなどを合わせた酢飯を桜色に染めた卵と桜葉で包んだ「甘いお菓子感覚」のすし。花見の時季に合わせて4月上旬の桜の季節が終わるころまで販売を予定する。

　「特撰（とくせん）ばら散（ちら）し御膳」（6,480円）は新作で、五目すしの上に「蒸しウニ」、イクラ、アワビ、タイ、紅シャケ、さいの目にカットした厚焼き卵などをのせる。

　「ミニ寿司（すし）詰合せ」（6,264円）も用意する。1折に20個の小さなサイズの5種類のすしを詰め合わせ商品で、「ミニ茶巾」「穴子寿司」「鯛（たい）寿司」「海老（えび）寿司」、4種類の「ミニばら散し」を収める。

　横田雅房社長は「『春の一花一葉』は桜餅を模したすしなので、花見に合わせてお菓子感覚で気軽に食べてほしい。『特撰ばら散し御膳』は、一つ一つに手をかけた関西風のばらちらしになっている。花見のシーンやおもてなしの席、晴れの日に使っていただきたい」と話す。

　営業時間は9時～16時（日曜・祝日は15時まで）。「春の一花一葉」は4月上旬頃まで。「特撰ばら散し御膳」「ミニ寿司詰合せ」は受取日の3日前までに要予約。