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とらやで虎屋文庫50周年記念「和菓子のはじめて物語」展 生菓子販売も

第81回虎屋文庫資料展「虎屋文庫50周年記念! 『和菓子のはじめて物語』展」会場の様子

第81回虎屋文庫資料展「虎屋文庫50周年記念! 『和菓子のはじめて物語』展」会場の様子

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 第81回虎屋文庫資料展「虎屋文庫50周年記念!『和菓子のはじめて物語』展」が現在、赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4、TEL 03-3408-2331)地下1階の「虎屋 赤坂ギャラリー」で行われている。

会場に展示する生菓子の「鶉焼(うずらやき)」

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 虎屋文庫は1973(昭和48)年、和菓子文化の伝承と創造の一翼を担うことを目的に創設された。今年で創立50周年を迎えたことを記念して行う同展では、「はじめて物語」をテーマに開催する。

 会場の壁面コーナーでは、ようかん、饅頭(まんじゅう)、もなかなど、一般的になじみのある菓子のルーツについて本物の菓子とともに解説するほか、版本として日本初の菓子製法書から、菓子の製法や原材料、製造道具などを紹介する。「虎屋文庫50周年記念コーナー」では、50年の歩みを年表で紹介するほか、同文庫のスタッフが「さまざまな思いを込めて考案した」という菓子を見本帳に仕立てた帳面も展示する。

 「日本人ははじめて好き!」のコーナーでは、商品に添えられたり、商品の袋に貼られていたりする「商標」について紹介。江戸時代後期から近代にかけての商標から「われこそは元祖!」とうたっているものをパネルで紹介する。

 このほか、とらやが所蔵する鎌倉時代のものと伝わる「御饅頭所看板(おまんじゅうどころかんばん)」や、虎屋黒川家文書として保管されており、現在の上生菓子の原形といえる「上菓子」 が載る、現存最古である1695年の菓子見本帳「御菓子之畫圖(おかしのえず)」なども公開する。

 会場の出口付近の一角には、同展のために撮り下ろした練りようかん誕生の逸話にちなむ講談を上映するコーナーを設ける。映像では講談師の神田鯉風(りふう)さんを招いて撮影した「講談・出世証文」から、クライマックスの場面を上映する。10月23日、11月13日・20日は、10時30分から無料の展示解説も行う。

 2階の物販コーナーでは、展示する「御菓子之畫圖」にちなんだ生菓子を期間限定で販売。現在は、ようかん製の「特製名月」を、10月28日~11月23日は、ようかん製の「色木の実(いろこのみ)」(以上540円)を、それぞれ販売する。

 とらや広報担当の李思路さんは「大福やもなか、ようかんなど、なじみ深い菓子の意外な始まりの姿に驚く人も多いと思う。文豪がつづった文章に見える菓子との出合いの描写なども紹介している。再現している菓子はほとんどが本物なので、その姿も楽しんでほしい」と話す。

 開館時間は10時~17時。入館無料。11月6日は休館。11月23日まで。

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