ホテルニューオータニ(千代田区紀尾井町、TEL 03-3265-1111)が8月20日、企画「未来の食を考える、親子でSDGsワークショップ」を行う。
同企画は、SDGsの基礎やプラントベースフードを使った未来の食、食品ロスの問題など、食にまつわるさまざまな重要性を、体験学習を交えながら学ぶ小学校中高学年向けのもの。プラントベースフードで未来の食を考えるという食品会社4社の協力の下、開催する。
同ホテルでは、館内のレストランやバーから1日5トンもの食品残渣(ざんさ)が排出されるが、フードロス削減のため1999(平成11)年に導入した館内地下のコンポストプラントで有機堆肥へと変え、契約農家の人々と連携することで循環型リサイクルシステムを構築し生ゴミを100%リサイクルなど、さまざまなSDGs活動に取り組んでいる。
同ホテルマネージメントサービス部の岩崎州彦さんは「プラントベースフードは一般的にはまだまだ浸透していないが、当ホテルではビュッフェ料理やレストランのメニューに採用している。味に関しては各メーカーが日々進化を続けているが、世の中に個々で周知するのも限界がある。そこでホテルが先導し、プラントベースフードを商品に掲げる会社と一緒に、未来を担う子どもたちにそのおいしさを親子で経験してもらうことを目標に今回のイベントを企画した」と話す。
当日は「大豆で食品ロスを考える大豆絞り体験」「未来食VS通常食」としてハンバーグや冷製パスタ、タマゴサンド、パンナコッタの食べ比べを行うほか、同ホテルのコンポストプラント見学などを行う。学習を通して学んだことを元に「従業員食堂メニュー開発」も行うという。ワークショップの後は40階の「タワーレストラン」で、「美味と健康」をテーマに、ローストビーフなどホテルならではの料理や環境に配慮した植物由来の素材を使ったメニューを提供するディナーが付く。
岩崎さんは「食品会社とホテルが手を組んで未来の食を実感できるイベントは、ほかにはないと思う。それぞれの会社で商品を打ち出していても総合的に4種のジャンルのプラントベースフードの試食や、座学で学べるというのは学校の授業ではできないこと。当社の環境や循環型社会への取り組みをホテル見学と合わせて複合的に見てもらうことで、多くのことが学べるため夏休みの宿題の役に立てると思う」と話す。「家族でホテルにお越しになるという思い出作りにもお勧め」とも。
開催時間は13時~19時30分。参加料金は2万2,000円。要事前予約。定員に達し次第終了。