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日枝神社が「山王祭」にちなんでみこし展示 参拝者に祭りの雰囲気を

(左から)「一之宮」(鳳輦)・山車人形「御弊を担ぐ猿」・「二之宮」(鳳輦)

(左から)「一之宮」(鳳輦)・山車人形「御弊を担ぐ猿」・「二之宮」(鳳輦)

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 日枝神社(千代田区永田町2)で6月7日、「山王祭(さんのうまつり)」が始まった。

宮みこし「三之宮」

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 京都の祇園祭、大阪の天満祭と並ぶ日本三大祭りに数えられる同祭。神田祭、深川八幡祭の一つである江戸三大祭としても知られ、本祭は神田祭と隔年ごとに行われている。江戸時代にはみこしが江戸城内に入ることが特別に許されていたことから、歴代の将軍が上覧拝礼する「天下祭り」として隆盛を極めたことでも知られている。

 同神社では現在、参拝者に祭りの雰囲気を感じてもらおうと、屋根に金色の鳳凰(ほうおう)の飾りを付けた鳳輦(ほうれん)の「一之宮」「二之宮」、山車人形の「御弊(ごへい)を担ぐ猿」、宮みこしの「三之宮」、山車の「諫鼓鶏(かんこどり)」、「美少年山車」などを境内で展示・公開している。

 展示物は、平安装束などを身にまとった500人ほどの総代役員や氏子青年協力の下、鳳輦、宮みこし、山車などと共に皇居坂下門、日本橋、銀座といったオフィス街を300メートルにも及ぶ大行列が一日をかけて練り歩く祭礼行列「神幸祭(じんこうさい)」に使われるもの。同神社は今年が本祭に当たるため「神幸祭」を予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止とした。

 同神社広報担当者の内田博之さんは「限られた期間の展示なので、ぜひお越しいただき『山王際』の雰囲気を感じてほしい」と話す。

 開門時間は6時~17時。6月17日午前中まで。

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