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赤坂のチョコレート専門店がオンラインカカオツアー 店主は現地から参加

店主の江沢孝太朗さんが以前エクアドルのカカオ農園を視察した時の様子

店主の江沢孝太朗さんが以前エクアドルのカカオ農園を視察した時の様子

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 赤坂のチョコレート専門店「MAMANO(ママノ) CHOCOLATE」(港区赤坂3、TEL 03-6441-2744)が4月16日、「エクアドルオンラインカカオツアー」を行う。

3月12日に開催した第1回目の「エクアドルオンラインカカオツアー」のスクリーンショット

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 カカオの希少種という「アリバカカオ」を使ったフェアトレードチョコレートを専門で提供する同店。店主の江沢孝太朗さんは「コロナ禍で海外旅行になかなか行けない中で、エクアドルのカカオ産地に現地メンバーがいる当店であれば、オンラインツアーを企画することでプチ旅行気分を楽しんでもらえるのではないかと思った。チョコレートの始まりであるカカオ栽培、気候、農家、アグロフォレストリーシステムなどを知ってもらうことで、1枚のチョコレートの見え方が変わりおいしさにプラスアルファの価値を感じてもらえるのではないかと思い企画した」と話す。

 3月12日から始めた同企画。1回目は「アグロフォレストリー アリバカカオ農園ツアー in エクアドル」を開催。カカオの栽培方法であるアグロフォレストリー農法やカカオとともに育てているさまざまな果樹や植物を紹介した。2回目は、カカオを栽培しているカカオ農家の自宅や生活風景を体験できる「カカオ農家の生活体験ツアーinエクアドル」を開催した。

 3回目となる今回は、同店のパートナー農園組合である「WINAK組合」のカカオの発酵乾燥施設が体験できる企画。発酵施設の旧施設と新施設の2カ所を紹介。新施設の動画を見た後に旧施設でのデモンストレーションを見学する予定だという。当日は参加者からの質問など交えながら進める予定で、現地から江沢さんも参加しツアーを盛り上げるという。

 募集人数は約100人で、同店のホームページから事前の申し込みが必要となる。配信ツールは「Zoom」で、参加者には事前に参加リンクを送る。参加方法がわからない人は同店ホームページの問い合わせフォームで対応する。

 5月7日には、カカオ農園でカカオの収穫体験をしながらアリバカカオのナショナル種について学べる4回目の企画を予定する。

 江沢さんは「『ママノチョコレート』のバリューチェーンは、できる限り直接的であることを目指している。アグロフォレストリーシステムで働く農家は、当店のチョコレートの品質の土台であり始まり。自然で有機的な方法で最高のカカオ品種を栽培し、収穫している各農家の働きなくしてはおいしいチョコレートを生み出すことができない。エクアドル・アマゾンの生活は決して楽ではない。私たちの目的の1つは、農家に公正な価格を支払い、生活環境を改善するために農家と直接関係を維持していくこと。このプログラムでは農家の人と話ができ質問にも答えるので、当店の始まりであるカカオ農家を訪問し彼女たちや彼らの生活や文化に触れてみてほしい」と話す。

 「2万5000キロメートルという距離を超えてチョコレートの新たな楽しみ方を届けたいと思うので、エクアドルのカカオ生産地の自然との調和、生活、人柄、技術を楽しんでもらえたらうれしい。エクアドルから皆さんにお会いできることを楽しみにしている」とも。

 開始時間は7時30分。開催時間は約45分。現地雨天時は中止の可能性あり。申し込みは4月15日22時まで。参加費無料。

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