赤坂に本社を置く「TBSラジオ」(港区赤坂5)が12月25日、創設70周年を迎える。
東日本初の民間放送局として、1951(昭和26)年に「ラジオ東京」の局名で千代田区有楽町に開局した同局。1960(昭和35)年に社名を「東京放送」と改め略称を「TBS」とし、以来「TBSラジオ」として多く親しまれるようになった。1994(平成6)年には現在の「TBSセンター」、通称「ビッグハット」に本社を移転した。
これまで同局は「永六輔のだれかとどこかで」(1967年~2013年)や「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)、「歌のない歌謡曲」(1952年~)など40年以上にも渡る番組などを制作。現在も、お笑いタレントの伊集院光さんやアナウンサー生島ヒロシさんなどがパーソナリティーを務める番組を数多く放送している。
現在、開局70周年を記念して「#何かがはじまる感謝祭」を企画し、特設サイトを設けた。TBSラジオで番組を担当するパーソナリティーへのインタビュー記事などをまとめた『開局70周年 TBSラジオ公式読本』(1,760円)も今月2日から販売を始めた。同局ではこれまで放送した傑作選「Masterpiece」を特設サイト内で12月限定配信するほか、24日には過去のパーソナリティーや名物企画が登場する特別プログラムを9時間以上にわたり放送する予定という。ピアニストの清塚信也さんによる番組オリジナル楽曲「KAKUSHIN」の発表企画も行う。
担当者の志田卓さんは「赤坂に来られなくても全世界の人とつながりたいという思いを込めて、オンラインイベントや動画コンテンツも届ける。TBSラジオの新たな挑戦を、リアルイベントと合わせて楽しんでいただければ」と話す。
「出演者、スタッフ、スポンサー、リスナーの方々のおかげで70周年という節目の年を迎えられた。これからも重宝されるメディアであり続けるために、楽しい企画や時代に合わせた変革に積極的に取り組んでいきたい」とも。