サントリーホール(港区赤坂1)の昼休みの無料コンサート「サントリーホール オルガン プロムナード コンサート」が12月10日、コンサート会場とオンライン配信で同時開催する。
クリスマス仕様になったサントリーホールのホワイエの様子(提供=サントリーホール)
8月を除く毎月、原則木曜のランチタイムに開催している同コンサート。同ホールのパイプオルガンは、オーストリアの名門リーガー社製のもので、パイプの総数は5898本、音色を使い分けるストップ数は74と、世界最大規模を誇る。毎月のプログラムは出演するオルガニストが企画し、同ホールのオルガンの響きを生かした演奏を披露するという。
サントリーホール広報担当の伊藤雅美さんは「同コンサートの中でも12月はクリスマスシーズンでもあり特別な回となる。通常の月はオルガンのソロだが、同月はオルガンと別の楽器、または声楽とのアンサンブル、そして今回のようなオルガンの連弾など、より幅の広いオルガンの演奏をお楽しみいただいている。現在は、感染症拡大防止の対応上、トレーサビリティの観点から当ホールメンバーズクラブ会員の事前申込制として開催しているが、遠方の方なども含め、より多くの方にこの特別な回のコンサートをお届けできるよう、ハイブリッドで開催することにした」と話す。
当日は、オルガン奏者の大平健介さんと長田真実さんが「ヴァメス」の「鏡」や「ヨハンセン」の「サンライズ」など、5曲を披露する予定。「ハチャトゥリヤン」の「剣の舞」と長田さんが編曲した「アンダーソン」の「クリスマス・フェスティバル」は連弾演奏を予定する。
同公演への入場は、開演時刻までネットと電話で受け付けており、空があれば会場で聴くことができる。オンライン配信は同ホールがインターネット上に開設した「デジタルサントリーホール」や同ホールの公式フェイスブックなどで、無料で視聴することができる。同公演終了後、準備が整い次第リピート配信も行う。
伊藤さんは「朝晩寒くなり、クリスマスの雰囲気が街のあちこちで感じられる季節となった。今回は大平健介さん、長田真実というオルガニストのご夫妻が出演される。前半は現在も存命の作曲家による新しい3作品をオルガン・ソロで、後半の2曲は4手4足の息のあったオルガン連弾で、クリスマスの雰囲気をたっぷりとお楽しみいただける。当ホールのオルガンの美しく豊かで荘厳な響きで心を温めにご来場いただきたい。遠方の方はオンライン配信で楽しんでほしい」と話す。
11時45分開場、12時15分開演。ライブ配信の視聴画面のリンクは12時開始。12時45分まで。リピート配信は12月25日の23時まで。