ホテルニューオータニ(千代田区紀尾井町4 TEL 03-3265-1111)の「Bar Capri(バー カプリ)」が現在、「和ナシ」のサステナブルカクテルを提供している。
期間限定で提供するカクテル「Re.Pear(リペア―)」(カクテル=2,500円、モクテル=1,900円)は、同ホテルの食品残渣(ざんさ)由来の有機堆肥で育てた和ナシを使ったメニュー。同ホテルのバーテンダー吉田宏樹さんがカクテルを通してSDGsに取り組む「サステナブルカクテルシリーズ」の第3弾として考案した。第1弾ではコンポストで栽培したトマトを使った「Re.Clear」、第2弾では、廃棄予定の果物の皮や牛乳をリユースした「Loss“ZERO”」を提供した。
同カクテルは、SDGsに積極的だとされるオランダ・スキーダムのノレッド蒸留所の「ケテルワン ウオッカ」をベースに、ホテルオリジナルハーブティーと和ナシを半個分加えブレンダーで攪拌(かくはん)し、和ナシの食感と風味が引き立つように仕上げる。ノンアルコールのモクテルは、白ブドウのソーヴィニヨン・ブランのジュースをベースにさっぱりとした味わいに仕立てて提供する。
同ホテルでは、館内36店のレストランやバーから1日約5トンの食品残渣が排出されているが、フードロス削減のため1999(平成11)年に導入した館内地下のコンポストプラントで有機堆肥へと変え、契約農家の人々と連携することで循環型リサイクルシステムを構築し生ゴミを100パーセントリサイクルしているという。
同ホテル広報担当の片岡慎一郎さんは「環境への思いは、お客さまが快適にお過ごしいただける大切な『おもてなし』の一つと考え、創業当時から受け継がれてきたエコロジーへの取り組みから生まれたカクテルとして用意した。ナシのシャリシャリとした食感を大切にしたいという吉田の思いで仕上がったこのカクテルは、和ナシの風味が引き立つ口当たりの良い一杯となっている。秋ならではの味わいに仕上げた新作カクテルを、ぜひお楽しみいただきたい」と話す。
現在の営業日は木曜~土曜日、祝前日。現在の提供時間は16時~22時30分。サービス料別途。11月30日まで。